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ベトナムの豚肉価格が混乱、大手が価格掲示を中止

<写真:cafef.vn>
ベトナム国内において豚肉価格が大きく変動している。18日時点で、南部地域における豚の出荷価格は1kgあたり7万7000〜8万ドン(約451〜469円)となっており、約1週間前に記録された最高値8万4000ドンを下回っている。
北部では7万2500〜7万5500ドン(約425〜443円)で、前日比で1000〜2000ドン(約6〜12円)の下落が見られた。
このような状況の中、大手養豚企業の担当者は「市場の過熱を避けるため、当社は出荷価格を7万ドン(約410円)前後に抑えている」と説明した。
一方で、ホーチミン市の価格安定化プログラムに参加するVissan社のファン・ヴァン・ズン副社長は「市場価格とかけ離れた価格設定は、実態を正確に反映していない」と指摘している。
また、同社が現在も1kgあたり7万9000ドン(約463円)で仕入れていることを明らかにした。
ズン氏によれば、一部の企業は低価格を公表しながらも実際の販売を控え、精肉に加工した上で高値で販売している例があるという。
具体的には、サイゴン農業総公社からは8万ドン(約469円)で豚を仕入れ、C.P社からは頭部を除いた3分割の精肉を1kgあたり9万9500ドン(約583円)で購入している。
加えて、ドンナイ省畜産協会のグエン・キム・ドアン副会長も「7万ドン(約410円)以下の価格設定は現実的ではない」と述べ、価格の高騰を背景に、多くの大手企業が価格掲示を中止している現状を明かした。
さらに、疾病の影響により全国的に豚の飼育頭数が減少しており、出荷可能な豚の供給が回復するまでには4〜5カ月を要する見込みである。
このため、第3四半期まで供給不足の状況が続き、価格が高止まりする可能性が高いとみられる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。