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ベトナムの戦争映画『赤い雨』、公開12日で興収4000億ドン突破

<写真:laodong.vn>
ベトナム戦争末期における激戦地・クアンチ古城の防衛戦を描いた映画『赤い雨(原題:Mưa đỏ)』が、公開からわずか12日間で興行収入4000億ドン(約22億4760万円)を突破した。
これは革命戦争を題材としたベトナム映画として初の快挙であり、同国の映画史における複数の記録を塗り替える成果となった。
同作は2025年9月1日に1日あたりの売上として過去最高となる550億ドン(約3億905万円)を記録し、累計観客動員数は約445万人に到達した。
全国の映画館では1日あたり5500回以上の上映が行われており、ベトナム国内では前例のない大ヒットとなっている。
監督を務めたダン・タイ・フエンは本作の成功により、ベトナム映画史上初めて興行収入3000億ドン(約16億8570万円)および4000億ドン(約222億4760蔓延)を超える作品を手がけた女性監督として記録された。
従来の興行最高記録は2023年に2110億ドン(約11億8561万円)を記録した『億万長者のキス(原題:Nụ hôn bạc tỷ)』であり、同作はトゥ・チャンが主演を務めていた。
『赤い雨』は81日間にわたるクアンチ古城の死守戦を背景に、異なる地域から集まった若者たちによって構成された小隊の友情と犠牲を描いている。
物語の中心には音楽院出身で海外留学の夢を捨てて入隊した青年クオンが据えられ、彼が北中南部から集まった仲間たちと連帯しながら、戦争の実相に直面していく姿が描かれる。
撮影には50haに及ぶ実物大の戦場セットが用意され、最新の撮影機材を駆使するなど、大規模な制作体制が採られた。
制作費は公表されていないが、数百億ドン規模に達すると見られている。
CGVベトナムのコンテンツ部門責任者であるグエン・ホアン・ハイ氏は「この数字は他のベトナム映画にとって夢のような水準であり、製作陣の努力に対する正当な報酬である」と評価した。
近年、ベトナムでは戦争映画の再評価が進み、『赤い雨』の成功はその流れを決定づけるものとなった。
2025年4月には『地下道(原題:Địa đạo)』が1720億ドン(約9億6647万円)を記録するなど、同ジャンルへの関心が高まりつつある。
映画業界関係者の間では、『赤い雨』が過去の大ヒット作『マイ(原題:Mai)』を超え、ベトナム映画史上最高の興行収入を達成する可能性も指摘されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。