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米国で失踪のVNボクシング連盟会長、麻薬密輸での逮捕が判明

<写真:thanhnien.vn>
ベトナムボクシング連盟(VBF)は、現職会長リュウ・トゥ・バオ氏が米国において麻薬密輸に関連して逮捕されたとの情報を受け、臨時総会を開催し、新たな執行部の選出に向けた手続きを進める方針を明らかにした。
バオ氏は2025年2月、家族の事情を理由に渡米して以降、連盟関係者との連絡が途絶えていた。
9月4日に行われた緊急会合でも、オンライン出席の要請に応じず、法的問題を抱えているとの判断から、職務遂行が不可能と見なされた。
米国の報道機関「San Francisco Public Safety News」によれば、「Bao Luu」と名乗る男性が2025年4月、カリフォルニア州で逮捕され、現在はオーストラリア政府の要請に基づき、身柄引き渡し手続き中であるという。
報道によると、同人物は2016年から2017年にかけてベトナムからオーストラリアに、178kgのコカインを密輸しようとした国際犯罪組織の首謀者とされている。
米国当局の発表では、バオ容疑者は暗号化通信アプリ「SkyECC」や「Cypher Elite」を用いて、複数の偽名で関係者やFBIの覆面捜査官と連絡を取っていたとされる。
オーストラリアの検察当局は、バオ容疑者のチャット履歴やコカインの画像を証拠として提出している。
これに対し、バオ氏の弁護人は、同氏が米国籍を有しており、子の葬儀のために渡米した直後に逮捕されたと主張した。
現在のところ、オーストラリア側の主張以外に確たる証拠は存在しないとして、無罪を訴えている。
サンフランシスコ地裁では8月28日に予備審問が実施されており、正式な引き渡し審理は2026年1月29日に行われる予定である。
有罪判決が下された場合、バオ氏はオーストラリアにおいて終身刑を科される可能性がある。
1976年生まれのバオ氏は、10年以上にわたりベトナム国内における格闘技の振興に尽力してきた人物であり、2023年10月にVBFの第2代会長に就任した。
ホーチミン市総合武術連盟(HMMAF)会長やSaigon Sports Club(SSC)のCEOも兼任していた。また、2023年にはアジアWBAから名誉チャンピオンベルトを授与されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。