おすすめのプロモーション
VNボクシング連盟会長が失踪、渡米後数ヶ月にわたり音信不通

<写真:tienphong.vn>
ベトナムボクシング界において、連盟会長の長期不在を巡る混乱が拡大している。
ベトナムボクシング連盟(VBF)会長であり、ホーチミン総合武道連盟(HMMAF)の会長も務めるリュウ・トゥ・バオ氏が、2025年3月末に米国へ渡航して以降、数か月にわたり関係者との連絡が一切取れない状態が続いている。
バオ氏は2023年にWBAアジアから名誉チャンピオンベルトを授与されるなど、ベトナム国内でのボクシング振興に大きく貢献してきた人物である。
しかし現在、VBFおよびHMMAFの内部では、業務の停滞や意思決定の遅れが懸念されており、指導体制の空白が組織運営に影響を及ぼしつつある。
一部報道によれば、バオ氏は親族の葬儀に出席するため渡米したとされるが、それ以降、会議への出席や業務に関する連絡を一切行っていない。
一方、VBF副会長兼事務総長のグエン・ズイ・フン氏は、2025年8月にバオ氏と電話で業務に関する会話を交わしており、本人の依頼を受けて連盟業務を代行していると説明している。
この事態を受け、スポーツ行政当局は問題を重大視し、公安省および外務省に対してバオ氏の所在および現在の状況確認を正式に要請している。
さらにVBFには、臨時的な指導体制を早急に構築するように指示が出され、業務の継続と安定運営が図られている。
こうした状況下においても、VBFは予定されていた国内大会の開催を継続しており、4月のダクラク省での全国強化チームボクシング大会や、7月のナムディン省での全国ジュニア選手権は、いずれも予定通り実施された。
今後は、2025年10月3日にホーチミン市で開催予定のVBF執行委員会第2回会議において、会長不在を巡る対応が主要議題として取り上げられる見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。