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ハノイの豪雨で市内90か所以上が冠水、交通麻痺や通勤困難が深刻化

2025年10月08日(水)07時00分 公開
ハノイの豪雨で市内90か所以上が冠水、交通麻痺や通勤困難が深刻化

<写真:tienphong.vn>

 

7日未明から朝にかけて、ベトナムの首都ハノイ市において断続的な豪雨が発生し、市内各地で深刻な冠水被害が生じた。

 

ハノイ市建設局によれば、午前8時時点で市内全域において90か所以上の冠水地点が確認され、道路交通は一時的に麻痺状態となった。

 

この豪雨は台風マットゥモの外縁部から流れ込んだ湿潤な気流と、大気の収束帯が高度5000m付近まで発達したことに起因するものであり、広範囲にわたって強い降水が継続した。

 

降雨量は地点ごとに差があるが、オーチョーズアでは223.9mm、ハイボイで204.9mm、ダイモーで170.5mm、フールオンで163mmなど、複数地点で150mmを超える記録的な豪雨となった。

 

浸水の影響により、主要幹線道路を中心に多数のバイクや自動車が立ち往生した。

 

第3環状線、グエンチャイ通り、タンロン大通り、ファムフン通り、ドゥックズック通り、メーチートゥオン、チュンヴァンといった幹線では、水位が30〜50cmに達し、一部地域では歩行者の腰の高さにまで及んだ。

 

多くの市民が通勤途中にバイクを押して進むか、徒歩での移動を余儀なくされ、自動車のエンジン停止も相次ぎ、レッカー車の出動が続いた。

 

交通警察はフンフン通りをはじめとする主要浸水箇所に特別対応班を配置し、大病院への通行を優先する支援活動を展開した。

 

とりわけ熱傷病院への搬送においては、警察の特殊車両が用いられるなど、緊急対応が行われた。

 

冠水の影響は教育および労働分野にも及び、市内の多数の学校が午前5〜6時の段階で休校を決定した。

 

低学年を中心に自宅学習またはオンライン授業へと切り替えられたほか、オリンピア校やアルファスクールなどの私立校では、前夜の段階で雨に備えた連絡体制が整えられていた。

 

また、タックタット、クアンミン、タンロンなどの工業団地では、通勤困難を理由に労働組合が主導して臨時休業を決定し、一部の企業では労働者に対し70%の賃金補償を行った上で、今後の勤務日程で調整を図る方針を示した。

 

住民による応急対応も相次いだ。マンションや個人宅では、地下駐車場への雨水流入を防ぐため、急遽バリケードの設置や土嚢の積み上げが行われた。チャンズイフン通り沿いの住民は、午前5時から家族総出で対応にあたったが、想定を超える水位の上昇により、駐車場の半分近くが水没したとの報告もある。

 

ハノイ市内各所では、水位が膝上に達する区域もあり、住民がリヤカーや簡易ボートを用いて移動する様子も確認された。

 

一部では、1回あたり10万〜15万ドン(約600〜900円)の有料移動サービスが発生する事例も見られた。

 

官民による連携対応も続いており、交通警察、機動隊、各区の行政職員らが冠水地域に出動し、住民誘導や通行止めの表示、支援活動を展開している。

 

主要交差点では特別警備体制が敷かれ、各所に排水作業員が配置された。ハノイ市は今後もリアルタイムで情報を発信し、引き続き被害拡大を防ぐための対策を講じていくとした。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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