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9月の外国人観光客数、日本含む主要市場が軒並み減少

<写真:baomoi.com>
9月にベトナムを訪れた外国人観光客数が約150万人となり、前月比で10%の減少を記録した。
観光客送客上位10市場のうち6市場において前年同月比での落ち込みが見られ、特に中国、日本、韓国、台湾からの訪問者数は13〜15%の大幅な減少となった。
観光業界の関係者によれば、9月は例年国際観光の閑散期に該当するほか、中国では10月初旬に大型連休「ゴールデンウィーク」を控えており、旅行需要が先送りされたことが影響したとされる。
また、東アジアからの旅行者は主に夏季の海水浴を目的とする傾向が強く、旅行ピークを過ぎた9月に入国者数が減少するのは自然な流れであるという。
一方で、オーストラリア、ポーランド、マレーシアといった一部の市場では15〜22%の伸びが見られた。
これらの国々からの旅行需要は、季節や地域特性に左右されにくい多様な動機に基づいており、今後の市場開拓において注目すべき傾向である。
1月から9月までの累計訪越外国人観光客数は約1540万人に達し、年間目標である2500万人の61%を達成している。
しかし、残り3カ月で月平均360万人の集客が求められることとなり、観光業界には大きなプレッシャーがかかっている。
こうした状況を受け、観光当局および関連業界団体は、国際会議や専門家との意見交換を通じて旅行商品の見直しやプロモーション強化策の検討を進めている。
具体的には、デジタルプラットフォームを活用した広報活動の展開や、旅行業者を対象とした視察ツアー(ファムトリップ)の実施が提案されている。
政府においても観光振興に向けた迅速な対応が進められており、副首相は10月8日、関係省庁に対して即時の対策実行を指示した。
特に文化・スポーツ・観光省に対しては、年末の文化イベントや食フェスティバルと連動した観光プログラムの刷新、主要市場および高所得層をターゲットとした新興市場へのプロモーション強化が求められている。
専門家の間では、査証(ビザ)制度の緩和を含む包括的な施策の展開により、年間目標の達成は依然として可能であるとの見方が示されており、今後の施策の実効性が注目されている。
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