おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

サン・フーコック航空、ベトナム航空市場に新風

2025年10月27日(本日)07時00分 公開
サン・フーコック航空、ベトナム航空市場に新風

<写真:laodong.vn>

 

ベトナムの複合企業サングループは10月15日、新たに設立した航空会社「サン・フーコック航空(Sun PhuQuoc Airways=SPA)」の運航開始を発表し、同日より航空券の販売を開始した。

 

初便は11月1日に予定されており、2026年のテト(旧正月)に向けて航空需要の喚起が期待されている。

 

運航開始当初は、フーコックとハノイ、ホーチミン、ダナンを結ぶ主要都市間路線に集中し、加えてハノイ-ホーチミン間も運航される。

 

将来的には、2026年以降の国際線展開も視野に入れている。現在、ハノイ-フーコック間では1日2便が運航されており、片道運賃は約280万〜300万ドン(約1万6000〜1万7200円)となっている。

 

運賃には7kgの機内手荷物、23kgの受託荷物、機内食が含まれている。

 

販売初日には、公式サイトへのアクセス数が1時間以内に2万件を超えるなど、航空需要の高さが如実に示された。

 

利用者からは「他社よりも価格が手頃でありながら、サービス内容が充実している」との評価が寄せられ、週末限定のプロモーションでは割引価格が適用されるなど、さらなる集客策も講じられている。

 

旅行業界内では、SPAの市場参入による航空券価格の競争促進やサービス品質の向上に対する期待が高まっている。

 

Vietluxtourのマーケティング責任者であるチャン・ティ・バオ・トゥ氏は「航空運賃は国内旅行ツアーのコスト構成において大きな割合を占める。新規参入による競争は、旅行者にとっても利益となる」と指摘している。

 

さらに、ベトナム旅行会社の副総経理ファム・アイン・ヴー氏は「特にフーコックのように空路への依存度が高い観光地では、航空会社の選択肢が増えることで、観光需要の刺激につながる」との見解を示した。

 

航空券価格の安定化にも注目が集まっている。旧正月直前の運賃高騰を回避するため、早期予約が促進されれば、旅行者にとって旅行計画が立てやすくなるとの専門家の見方もある。

 

実際、ベトナム民間航空局の統計によれば、2024年12月15日から2025年9月15日までの航空旅客数は6400万人を超え、前年同期比で約11%の増加を記録した。

 

貨物輸送量も100万トンを突破し、約19%増加しており、航空市場の成長基調は堅調である。

 

SPAは単なる移動手段にとどまらず、自社が展開する観光リゾートとの連携を強化し、統合型のサービス展開を目指している。

 

航空券と宿泊、エンターテインメントを組み合わせたパッケージ商品の提供により、旅行会社のツアー造成における柔軟性が高まり、利用者の利便性も向上すると見込まれている。

 

ハノイUNESCO旅行クラブのチュオン・クオック・フン会長は「航空・宿泊・娯楽を一体化した観光商品は、消費者の選択時間を削減し、販売代理店側の効率的なツアー設計にも寄与する」と評価している。

 

サン・フーコック航空の登場は、価格競争を活性化させるのみならず、サービス品質の向上や観光体験の深化を促すものであり、ベトナムの航空市場および観光産業全体の持続的成長を後押しする存在として注目されている。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板