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労働市場の構造的課題、若年層NEETが160万人に増加
<写真:nld.com.vn>
ベトナム統計総局が発表した最新の報告によれば、2025年第3四半期において、15歳から24歳の若者のうち、就労、就学、職業訓練のいずれも行っていない層、いわゆるニート(NEET)の数が160万人に達し、第2四半期から25万人の増加を記録した。
この数値には、就労意欲があるにもかかわらず職に就いていない若者と、就労も学習も望まない若者の両方が含まれている。
統計総局は、これには季節的な要因による変動もあると指摘する。一方、同期間の失業者数は100万人であり、NEETの数とは乖離がある。
これは、国際基準に基づく失業統計では、就労意欲のない者を含めていないためであると説明されている。
同期間における労働力人口は5330万人であり、就業者数は5230万人となった。これは前期比で26万1300人、前年同期比では約58万人の増加である。
しかしながら、依然として全就業者の63.4%が非正規雇用であることから、労働市場の安定性には課題が残されている。
さらに、潜在的な労働力として、労働時間が不足するなどして労働能力を十分に発揮できていない層は183万人に達し、全体の3.4%を占めている。この層は新型コロナウイルス感染拡大以降、増加傾向が継続している。
第3四半期の平均月収は840万ドン(約4万9000円)であり、前期比で12万4000ドン(約727円)の増加となった。
全体の失業率は約2%であるが、都市部では2.73%、若年層では9%を超えており、特に若年層の雇用状況が深刻である。職業別では、縫製工、組立工、会計、販売員、運転手の5職種において、失業給付の申請件数が多く確認された。
今後、第4四半期には就業者数が5250万人に達すると見込まれているが、金属鉱業、機械製造、医薬品製造といった一部産業においては、雇用削減の可能性も指摘されており、労働市場の先行きには不透明感が漂っている。
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