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ベトナム北部でHIV感染拡大か
ベトナム北部の村に住む42人がHIV検査で陽性反応となった結果を受け、不認可病院が主な感染源ではないかと疑われている。
ハノイから車で2時間の場所にあるPhu Tho省保健局は、民間病院で無許可で行われていた検査との関連が疑われるHIVの発生に関して調査中だ。
HIV(エイズ)により2人が亡くなり、今年2月から6月の間に4件の新たな感染が確認されたことを受け、先月、保健局はHIV簡易検査を行うため遠方の村に住む500人の血液サンプルを採取した。
血液検査の結果、村の42人がHIVウィルスに感染していることが確認されたが、感染源は特定されていない。
Kim Thuong村HIV感染者の中には生後18ヶ月の赤ちゃんも含まれ、赤ちゃんの家族は何が起こっているのか理解できない状況だという。
< Kim Thuong村で保健局の職員がHIV患者(右)に面会している様子(VnExpressより)>
地元メディアによると、Phu Tho省保健局はHIVの感染拡大を調査中で、最終的な調査結果が出るまでには数ヶ月かかると予想されている。
村人は、地元看護師のHa Tran Thao氏が複数の患者の注射に対して同じ針を使用し、それによりHIV感染が拡大したのではないかと疑っているという。
最初の調査で、感染者の多くが予防接種のため自宅で運営されていた不認可病院に通っていたことが分かった。不認可病院で働く男は医師ではない上、許可なしで病院を運営していた。
その男はHIV感染についての責任については否定したという。同氏は無許可で自宅に病院を開業していたことは認めたが、1本の注射針を複数の患者に使用したことはないと主張している。
ベトナムの法律によると、他人へ意図的にHIVを広めようとした者には3年~10年の服役が言い渡されるという。被害者がこどもの場合、終身刑を言い渡される可能性もある。
去年、ベトナムでは20万8371人のHIV陽性患者と8万3000人のエイズ患者が報告された。保健省によると、現在までに約9万1000人がHIVに感染して亡くなったという。
保健省HIV/エイズ予防局の報告によると、現在HIV陽性患者のうち保険に加入しているのはたったの40%~50%だという。
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