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Grab、ニャチャンで交通渋滞を引き起こす
ベトナム中部のKhanh Hoa省の交通管理の関係当局は「Khanh Hoa省のニャチャンの沿岸部の観光地を走るGrabの台数が多くなったことで交通渋滞が発生している。今後、交通運輸省に改善案を提出するつもりだ」と話す。
Khanh Hoa省の交通局のNguyen Van Dan副局長は「我々はドライバーを雇用する際には地元のタクシー会社と合意するという条件の下、Grabのニャチャンでの営業を認めた。それにもかかわらずGrabは条件を破り、他社のドライバーを無断で雇用している。このような違反を食い止めるため、13日に交通運輸省に改善案を提出する予定だ」と語る。
Grabは既存のタクシー会社のドライバーを自社でも雇用しているのだ。
同氏は「ニャチャンの通りの多くでGrabが走っているため渋滞が発生している。渋滞を緩和するためにGrabにはタクシーの稼働台数を増やすことの禁止命令を出す予定だ。とはいえこの問題を解決するのは難しい。既存のタクシー会社のドライバーの多くがGrabに雇用されているからだ」と続けて説明する。
地元のタクシー会社の反発も強く、同氏は「ニャチャンにあるタクシー会社7社は交通局にGrabが合意なしにドライバーを雇用していることに対する抗議の声を寄せている。Grabは依然として他の会社のドライバーを雇用し続けているのだ」と説明する。
Grabの形態の一種である「Grabcar」の運転手のHuynh Minh Vさんは「多くのドライバーがGrabに採用されている。ニャチャンでは現在バイク（Grabbike）、タクシー（Grabtaxi）、自家用車（Grabcar）、空港の送迎車（GrabAirport）など様々な形態のGrabが普及している。Grabはニャチャンに進出してから約1か月しか経っていないが既に100人のドライバーがGrabに採用されている」という。
その上で、VさんはGrabの普及が進む背景に関して「利用客のほとんどが中国人とロシア人観光客だ。観光客は過剰請求や料金のごまかしの心配がないGrabを利用した方が安心なのでどうしても他のタクシー会社よりもGrabを選んでしまう」と説明する。
一方、Grabの代表者は「Khanh Hoa省では、数あるGrabの形態の一種であるGrabcarの運行はまだ開始していない」と主張する。
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