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シンガポール投資ファンドのGICがVinasunの保有株を売却か
シンガポールの投資ファンドのGICは、ベトナムタクシー会社Vinasunの株を売却した。GICはは1200億ドン(約6億円)の損失が発生した。
<ベトナムのVinasunタクシーの写真(Tuoi Treニュース)>
シンガポール政府投資公社のGICはベトナムタクシーサービスのVinasunの保有しているすべての株を売却することを決定した。これによってGICは数百万ドルの損失を被ることになる。
シンガポール政府の資産管理を行う3つの投資ファンドの中でGICは政府の金融資産のほとんどを管理している。月曜日、地元のニュースサイトVnExpressによると、GICはベトナムタクシー会社Vinasunを4年間資金援助したのち、全体株の8%に当たる540万株を譲渡した。
2014年8月、シンガポール政府の投資会社として知られていたこの投資ファンドはベトナムタクシー会社に2000億ドン(約10億円)を注ぎ込んだ。当時VinasunはVNSとしてホーチミン市証券市場に上場しており、株価は1株当たり4万5000ドン(約225円)だった。
しかしVnExpressによると、Vinasunの株価は1株当たり1万3900ドン(約70円)まで下落し、2018年5月25日には売却額が800億ドン(約4億円)となっていた。
Vinasunの株価はその後も下落すると予想されており、GICはVinasunの保有株を売却することになった。その際に1200億ドン(約6億円)の損失が発生することになる。
2014年、GrabやUberがベトナム国内のタクシー市場シェアを奪いあっていた。タクシー市場の中にVinasunも含まれていた。
Vinasunは2018年の収益目標を前年から1兆700億ドン(約53億5000万円)減少させた2兆1600億ドン(約108億円)に設定した。2018年の税引き後の利益は950億ドン(約4億7500万円)となる見込みだ。
2017年末にはVinasunの従業員は7177人に減らされ、その年の初めから1万人近くが解雇されている。
今年の最初の3か月間でさらに120人の従業員が辞めている。
ベトナムの資本市場の最も有力な投資家の1つであるGICはMasan Groupやベトジェットエア―、Vinamilk、FPT、PANグループのようなベトナムの大企業の株も多数保有している。
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