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ハノイとホーチミンの5つ星ホテルへ巨額の投資を行う海外投資家
<2017年、ベトナムでは2013年の約2倍に当たる118のホテルやリゾートが建設されている(写真:Khuu Tuong)>
ホーチミンとハノイにある半数以上の5つ度星ホテルの所有者は海外投資家だ。VnExpressの情報によると、ホーチミンにある好立地のホテル19棟のうち10棟は海外投資家が所有しているという。そのホテル中にはシェラトン、カラベル、インターコンチネンタル、ソフィテルなどが含まれている。
多くの海外投資家は20年前にベトナムを訪れ、現地企業と協定を結んでいた。
そのうちの一つであるシンガポール系企業のGlynhill Investment Vietnamは1992年、旅行代理店Saigon Touristと提携し、資本金6150万ドル(約67億6500万円)でカラベルホテルを創業した。
1994年、別のシンガポール系企業のLam Ho InvestmentsもSaigon Touristと提携し9700万ドル(約10億6700万円)でシェラトンホテルを創業した。
シンガポール不動産会社の1つであるUOL Groupは子会社のPan Pacific Hotel Groupを通じて5つ星ホテルのソフィテルサイゴンの株を26%取得した。
香港の投資家もホーチミンの高級ホテルの株を所有している。そのうちの1つであるKeck Seng Investmentsはシェラトンの64%、カラベルの25%の株を所有している。
ベトナム市場に遅れて参入した韓国企業は5年前からホテルの株式取得を行ってきた。
2013年、韓国企業のLotte Hotels & Resortは日系企業の株式会社コトブキが建設したレジェンドホテルの70%の株を取得した。
他にもLotte Hotels & Resortはサイゴン川を見渡すホテルも運営している。
現在、同社はこのホテル運営をベトナムやアジアで事業拡大の第一段階だと考えているようだ。
VnExpressの調査では、ハノイにおいては16棟中9棟のホテルで海外投資家が主要株主になっていることが分かった。
海外投資家はハノイウエストレイクやメリア, シェラトン、デウー、ニッコーハノイ、パン・パシフィックといったなどの有名ホテルに数十年の間、投資を行っている。
マレーシア企業のBerjaya Corporation Berhadはインターコンチネンタルウエストレイクの株式の75%、シェラトンの株式の70%を保有している。
その他の韓国企業はロッテ、インターコンチネンタルハノイランドマーク72、 グランドプラザの株を保有している。
Investment ConsultancyのVo Quoc Phuong Trang代表はVnExpressに対して、国際企業はホテル市場へ参入しようとし、主要なホテル株を所有しようとしていると話す。
また同氏は、経済や観光産業の安定的な上昇をしているハノイやホーチミンでは海外投資家の高級ホテルへの投資は続く見込みであり、理由としてはリスクが低く、安定した収益が見込めるからだと述べた。
昨年までにベトナムでは118の5つ星ホテルやリゾートホテルが運営されており、2013年と比較して約2倍の数字だ。
グローバルコンサルティング会社のGrant Thorntonによると、海外投資家の株所有率は2016年と比較し5%増の75%だ。
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