経済特区法のデモ中に暴動、30名に懲役刑

2018年11月02日(金)00時00分 公開
経済特区法のデモ中に暴動、30名に懲役刑

10月31日(水)、ベトナム中南部に位置するビントゥアン省の裁判所は、30名に「公序良俗違反」として、3.5年以上の懲役刑を言い渡した。

 

<10月31日(水)、ビントゥアン省の裁判所から連行されるSEZ法案の抗議人ら(写真提供:VnExpress/Tu Huynh)>

 

6月10日、受刑者らは、経済特区法案(SEZ法案)に反対するデモ中にビントゥアン省の人民委員会庁舎を破壊したとして逮捕された。

 

検察によると、大勢の人々がPhan Thiet市場前に集合し、スローガンを叫んだり、抗議活動を理由に治安を乱しながら人民員会庁舎に向けてデモ行進を行なったという。

 

デモ参加者を解散させるため消防車から放水を行なったにも関わらず、庁舎に到着すると、一部のデモ参加者らは正面玄関を打ち破り、時計塔を破壊するだけでなく、警察官にレンガや石を投げつけたと被告人は述べた。

 

その後、デモ参加者は庁舎やオフィスを破壊し、従業員のバイクに放火した。計画投資省のオフィスも破壊され、多くの車が放火された。

 

<6月10日、ビントゥアン省政府のオフィスの外で抗議活動を行う人々(写真提供:VnExpress/Tu Huynh)>

 

10月11日朝、なんとかデモ参加者を解散させ、数百名を逮捕した。

 

10月31日(水)の裁判で、被告人らの行為は非常に危険であり、街を混乱させ、ビントゥアン省のイメージに影響が及ぶ行為であると裁判官は結論付けたという。

 

全30名の被告人は、自身が犯した罪を認め、自らの行為に深い反省を示した。

 

逮捕されたその他多数のデモ参加者は、「器物損壊罪」や「公務執行妨害」で起訴され、今後裁判が行われる予定である。

 

7月と9月に3回に分けて行われた前回の裁判では、31名のデモ参加者には最長4.5年の懲役刑、軽犯罪者には18カ月の懲役刑が言い渡された。

 

ビントゥアン省でのデモは6月10日から2日に渡ってベトナムで起こった多くのデモの一つであった。SEZ法案廃案のためにバナー広告などを用いてデモを促したことで、ハノイ、ダナン、ホーチミンや他の地域から何千人という人々がデモに参加した。

 

デモ参加者は、特に海外投資家が99年間土地を借りることができる規定に反対しており、同規定によって、海外の国々がベトナムの主権を侵害する可能性があるという。

 

6月に可決されたSEZ法案に関して、さらに議論が延期されている。

 

何度も延期されたデモに関する法案が通過したことで、デモを促すあらゆる行為は違法となるという。

 

警察はデモに参加した数百名を拘束し、さらに他国に拠点を置く組織がSEZ法案に関する誤情報や曲解された情報を利用して引き起こした今回のデモが反国家行為であるという証拠を見つけ出したと述べた。

 

出典:VnExpress

 

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