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ホーチミン、洪水が起こりやすい道路の修復に約20億円
<2017年9月21日、雨が降った際に浸水したNguyen Huu Canh通りの様子(VnExpress / Thanh Nguyenより)>
洪水が頻繁に発生しているホーチミンのNguyen Huu Canh通りの全面改修工事が14ヶ月に渡り行われる予定だ。
ホーチミン中心部の1区とBinh Thanh区、および外国人駐在員が多く住む2区を結ぶ全長3.2kmのNguyen Huu Canh通りの排水システム改良工事は今年6月に着工するという。
道路や歩道は張り替えられる予定だ。
排水システムに関しては、一部は既存のままだというが、大部分は新たなものに取り変えられるという。
今回の工事費用は4,730億ドン(約20億円)に達すると見込まれており、電力ケーブルや電気通信ケーブルを含む架空電線も取り除かれ、歩道の下に配置されるという。
通りに沿ってかけられている橋の格下げされた部分もまた修正される予定だ。
改良工事による通勤時間帯の交通への影響を最小限にするため、工事は小さいエリアに分けられ、夜間に行われる予定だという。
市によると、工事期間中は対象地域の封鎖か車両の侵入禁止措置が取られるという。
総工費用4200億ドン(約21億円)がかけられ、1997年に着工したNguyen Huu Canh通りは2002年の開通でホーチミンの交通の流れをよくなることが期待されていた。
しかし、開通後、雨が降るたびにNguyen Huu Canh通りでは浸水が発生していた。
最近ではNguyen Huu Canh通りは市内でもっとも浸水しやすい通りと認識されている。
昨年11月、ホーチミンに接近した台風29号「うさぎ」による大雨で、Nguyen Huu Canh通りは大きな被害を受けた。
専門家らはNguyen Huu Canh通りの両側に続くアパートがある不動産プロジェクトの地盤沈下の恐れを非難したという。
2017年、ホーチミン市は民間企業のQuang Trung Industry Joint Stock社に路上からの水の汲み上げを委託したが、双方は支払いの問題で争っているという。
同社は市に対し、ポンプ機の購入のため年間240億ドン(約1億2000万円)を払うよう要請したが、市は100億ドン(約5000万円)しか支払わないという。
昨年8月の会議で、在ハノイ・オランダ大使館の水管理と気候変動プロジェクトのLaurent Umans氏は、市の大部分が50年以内に海面下に位置し、湿地に変わる可能性があると述べた。
専門家会議では、都市の自然を破壊する急速な発展と過剰人口が、ベトナム最大の都市で頻繁に起きている洪水の主な理由の1つに挙げられた。
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