ファストフードチェーンBurger Kingが公開した箸を使ったテレビCMに対してソーシャルメディア上で多くの批判をがあがっている。

テレビCMの巨大な赤い箸でハンバーガーを食べるシーンがアジア人に対する人種差別的な侮辱だと批判されている。
問題のCMは今週初め、ニュージーランドの同社公式インスタグラムアカウントでベトナム風バーガーの広告として公開された。


CMでは「世界の味シリーズの1つであるベトナムスイートチリテンダークリスプと共に、ホーチミンまであなたの味覚を刺激してみて」と文章が掲載されているという。

 


<批判されているバーガーキングのCM(インスタグラムより)>


今回のテレビCMは、箸を普段から使う国の人々からアジア人に対する人種差別やアジア文化を揶揄しているなどとインターネット上で批判を受けている。


ピューリッツァー賞の受賞経験のあるベトナム系アメリカ人俳優のViet Thanh Nguyenさんは「CMで箸を使っていることに憤りを覚える」とツイートしている。


BBCによると、ニュージーランドのツイッターユーザーのMaria Moさんは「今回のCMはバーガーキングのベトナム風バーガーの紹介をしているのだから、箸を使ってもいいじゃないか。かっこいい」と述べ、ツイッター上でシェアしたという。


Maria Moさんは「人種差別には反対だが、このCMのように異文化を面白く紹介することは賛成だ。そうしなければ、すべての文化を紹介する作品を批判することになる」ともツイートしている。


バーガーキングベトナムのフェイスブックページでも批判の声があがっている。


Tran Minh Duongさんは「箸はベトナムだけでなく多くのアジア諸国で使用されている。ベトナム人にとって箸はただの道具ではなく、美しく謙虚な文化の一部だ」とコメントしている。


さらに、Duongさんは「バーガーキングは同社の成長を支えたアジア地域の東洋文化を尊重していないのはおかしい。ボイコットに値する。今回のCMを教訓にバーガーキングが異文化を尊重してくれることを願っている。だが現在はベトナムから出ていってほしい」ともつづけ、「#BurgerKingGetOutofVietnam」とういハッシュタグをつけている。


Vo Tuさんは「友人や知人にバーガーキングの商品を買わないよう呼びかけた」とコメントしている。


CMの公開後、バーガーキングはGoogle上で1つ星まで評価を下げた。


今回の反響を受け、バーガーキングはソーシャルメディア上でCM公開を取り下げ、公式に謝罪した。


バーガーキングはアメリカの週刊誌Peopleの取材に対し「問題になったCMは多様性や共生といった我々の理念に反していた。ニュージーランドのフランチャイズ店に対し直ちにCMを削除させた」と述べている。


バーガーキングニュージーランド担当者のJames Woodbridge氏はNew Zealand Heraldの取材に対し「文化を尊重せずに問題のCMを公開してしまったことを謝罪する。多様性や共生といった我々の理念に反するCMはすでに削除されている」と語った。


CNBCによると、バーガーキングは世界中に1万6000店舗を展開しており、2011年にベトナムへ市場参入、2018年にはベトナム国内に13店舗を展開していたという。


西洋の企業が公開した広告に対し人種差別を批判されたのは今回の件が初めてではない。2018年、イタリアのファッションブランドのDolce & Gabbanaは女性がピザを箸で食べる映像を起用した広告を同社のソーシャルメディアに公開し、中国から批判を受け、上海でのファッションショーを中止し、謝罪した。

 

出典:VnExpress

 

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