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ペトロベトナム社、火力発電の再開を要求
<建設中のThai Binh火力発電所2号機の写真。(写真提供:Photo courtesy of PetroVietnam.)>
ベトナム国営企業のペトロベトナム社は不正行為で幹部職員が逮捕されていたことで停止していた火力発電所の運転再開の許可を求めているという。
23日、ペトロベトナム社のTran Sy Thanh会長はベトナム北部のThai Binh Thai Binh第2火力発電所にペトロベトナム社が投資する事は承認されるべきだと提案した。
2011年に建設が開始されたが、PetroVietnamと子会社の建設請負会社であるPVC(PetroVietnam Construction Corporation)の一部の高官が、Phu Tho省のエタノール工場で不正行為を行い逮捕されたことで建設は中断していた。
元ペトロベトナム社のDinh La Thang会長とPVCの元最高責任者のTrinh Xuan Thanh氏は現在、経済管理違反の罪で服役中だ。
不正行為の影響でPetroVietnamへの信用は失われており、借り入れができる可能性は低いだろうとThanh会長は産業貿易省(MoIT)と国営資本管理委員会(CMSC)の役員に語った。
1200メガワット発電可能なThai Binh2号機は、総工費用が42兆ドン(2000億円)かかると推定されている。総工費の76%が使われ、すでに建設の約84%が終了した。
アメリカのAESが投資したMong Duong2発電所と、マレーシアのJaks Resources Berhadが投資し、建設中のHai Duong発電所と似たような設計のThai Binh 2はベトナム北部における重要な電力プロジェクトだ。
産業貿易省によると、今回のプロジェクトはThai Binh火力発電所の一部プロジェクトであり、完成時には約70億kWhの電力を全国に供給できるという。
また、当初の予定通りに稼働がなされなかった場合、石炭の代わりに石油を使用して発電するため年間35兆ドン(1500億円)の費用がかかるという。
「資金なくなってり、プロジェクトは今後数カ月以内に中止になるだろう。給料やサプライヤーに支払うための資金はないため、多くの従業員が辞職し、同プロジェクトの継続に産業貿易省は消極的だ」とThanh会長は述べた。
発電所の大部分は完成しており、稼働する前に機械を設置する必要があるとThanh会長は付け加えた。
産業貿易省のTran Tuan Anh大臣は、Thai Binh 2が重要プロジェクトであるため、同省がペトロベトナム社の要求を政府に伝えれるように各省庁の賛同をえる必要があると語った。
世界銀行は経済が急成長し、電力需要は今後10年間で年間8%増加することが見込まれるため、2030年までにエネルギー部門を発展させるために1500億ドル(約16兆円)の資金が必要とされるとしている。
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