ホーチミンのバーのオーナー、薬物取引で逮捕
<2019年7月28日、組織的な違法薬物使用で警察署に連行されたベトナム系アメリカ人の Le Van Tien容疑者の様子( 写真提供:Photo courtesy of HCMC Police.)>
5日、ホーチミンでバーを営むベトナム系アメリカ人のオーナーとその他15名が、薬物の所持および使用隠蔽の疑いで警察に拘束された。
警察によると、拘束されたのはホーチミン1区に位置する「030-X8バー」のオーナー、Le Van Tien容疑者(25)とその他15名で、違法薬物の所持・使用の罪に問われているという。
Le Van Tien容疑者は先月から薬物使用の疑いで捜査対象になっていたという。
先月、ホーチミンのバックパッカー街のバーで行われた警察数百名体制の立入検査では、薬物運用で300人以上が拘束されていた。
そのうち数名は逃走を試みたものの、警察に捕まり検査のため警察署に連行された。
検査の結果、200人以上から違法薬物の陽性反応が確認された。
エクスタシーなどの多くの薬物がダンスフロアで発見されたという。
拘束された薬物使用者らは、バーの従業員がエクスタシーなどの薬物をトレイで提供していたと警察に供述した。
警察は、従業員のロッカーから大量の薬物を発見したと発表している。
従業員らはLe Van Tien容疑者が違法薬物を販売していることを認識している旨の供述をしている上、Le Van Tien容疑者からは「バレないように販売をするよう」と言われていたと述べた。
Le Van Tien容疑者の家でも大量の違法薬物が発見された。
ベトナムは世界的にみても薬物法が厳罰であることで知られているが、薬物の密輸、売買、乱用が増加している。
様々な報告書では若者の間で合成薬物の使用が増加していると指摘されている。
昨年9月、ハノイの音楽コンサートで7人が薬物過剰摂取の疑いで死亡した。
ホーチミン当局によると昨年の薬物使用者は前年に比べ7%多い2万3500人だったという。
ホーチミン警察署のPhan Anh Minh副局長は、陸路、海路、空路から輸送が可能なため、ホーチミンは薬物の通過点として使用されていると述べた。
ベトナム当局は、毎年約2万件の薬物事件を検挙し、約3万人を逮捕している。
ベトナムには約25万人の薬物中毒者がいるとされているが実際の人数はさらに多いとされている。
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