豚コレラ、ベトナム全土で感染拡大か
豚コレラの感染が確認されていなかったニントゥアン省で感染が確認された。
今週の時点で、ベトナム全ての63の省と都市で豚コレラの感染が確認されているという。この事態は畜産業にとって大打撃だ。
VnExpressによると、ニントゥアン省は唯一感染が確認されていなかった地域だったという。
ニントゥアン省の家畜生産及び動物健康副部門によると、8月31日、Ninh Son地区の養豚場で豚コレラの感染が確認されたと発表した。
養豚場の豚354頭が突然死亡し、検査で豚コレラに感染していることが明らかとなった。
動物保健職員によると、豚は殺処分され、殺菌が行われるという。
また、豚の感染を防ぐために、豚の検疫所が設置する予定だ。
農業農村開発省よると、ベトナムではアフリカ豚コレラの感染が確認されてから、400万頭以上の殺処分が行われたという。これはベトナム国内の家畜の13%に当たるという。
アフリカ豚コレラは、今年2月にベトナム北部で感染が確認されて以来、南方に感染が拡大していったという。
6月にはホーチミンで感染が確認され、先週ベトナム全ての都市と省に感染した。
豚コレラは人には感染しないものの、豚が感染した際の致死率は100%であり、今後の豚肉産業にとっては大打撃となる。
専門家は、豚コレラの感染拡大により、地域経済に深刻な影響を及ぼす可能性があると警告した。
ベトナムの畜産産業は世界で6番目に大きい豚肉生産国であり、3000万頭の豚が飼育されていて240万世帯が畜産で生計を立てている。
豚肉はベトナムの肉料理の70%を占めている。
イプソス・ビジネス・コンサルティングの報告書によると、豚肉の需要は、豚コレラの流行で減少したものの、7月から来年の春までで50万トンの豚肉の不足が起こると予想されている。
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