ホーチミン市、渋滞緩和に向けた道路完備には167年必要か

2018年03月21日(水)00時00分 公開
ホーチミン市、渋滞緩和に向けた道路完備には167年必要か

近年、ホーチミン市の財政支出において、道路交通に関する費用は大きな割合を占めている。

例えば、3月中旬にTruong Chinh通りと国道22号線を結ぶ渋滞を緩和して、交通事故を減らすために12区に開通されたSuongトンネルは、5000億ドン(約22億円)の費用がかかった 。

また、ホーチミンで最大のコンテナ港であるCat Lai港へ向かう道のインターチェンジの建設は、初期段階だけで8370億ドン(約40億円)の費用がかかった。

地方自治体運輸省の報告書によると、2020年までに工事を終わらせなければいけない場所は計32箇所あり、現在は工事を行うための資金調達をしている最中だという。

ホーチミン市の関係者たちは、道路建設やメンテナンスのために資金調達を強化したが、目標金額には届かなかった。

ホーチミン市のNguyen Thien Nhan党首は、「ホーチミン市は道路の数が不足している。2010年に首相が承認したプロジェクトによると、都市は一平方メートルあたり10kmの道路が必要だ。しかし、現時点のホーチミン市には一平方メートルあたりに道路は1.98kmしか無い。また、現段階の交通整備のスピードだと、ホーチミン市の道路の長さが10kmに達するにはあと167年かかる」と述べた。

2017年、ホーチミン市は数千億ドンもの費用を、高架道路の建設や道路の拡張に費やしたが、交通状況は未だ改善されてはいない。

また、Cat Lai港周辺の工事に関しても、コンテナ車の数が 1年間で15%の1万5000台が増えたため、交通状況は未だ改善されていない状態だ。

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