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心臓病治療薬57種がリコール、発がん物質混入か
ベトナム医薬品管理局は、今回回収された医薬品にはある中国企業が生産するバルサタンと呼ばれる物質が含まれていることがわかった。バルサタンには長期間使用するとがんを引き起こす可能性のあるN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が入っているとされ、非常に危険だ。
リコールされた治療薬のうち32品目はベトナム国内で製造され、25品目は海外から輸入されたものだという。
ベトナムで製造された心臓病治療薬は中国のZhejiang Huahai Pharmaceutical 株式会社が製造するバルサルタンを輸入するベトナム企業13社が製造しているものだ。
輸入された治療薬はバングラデシュ、インド、ポーランド、韓国、スペイン産のもので、これらの治療薬にも同じ中国企業が製造したバルサルタンが含まれていた。
ベトナムではバルサルタンを含む心臓病治療薬は高血圧や心不全の治療、心臓発作の再発防止を目的として使用されている。
医薬品管理局はリコール対象の治療薬57品目を製造・輸入する業者に当該治療薬の販売や使用の中止と販売済み商品の回収を指示した。
現在、ベトナムでは中国産の発がん物質を含んでいない国内で製造された39種類の治療薬と54種類の輸入薬品が使用できることから、今回のリコールで心臓病患者に処方する薬が不足することはないという。
バルサルタンはスイスのノバート社により開発され、「ディオバン」という商品名で販売されていた。
同社のバルサンタンの専売特許期間が終了したのち、Zhejiang Huahai Pharmaceutical社をはじめとする多くの製薬会社がバルサルタンの製造を開始している。
7月、欧州医薬品庁や複数の国の政府は同社が製造したバルサルタンにN-ニトロソジメチルアミンが含まれていることを確認し、関係企業に当該薬品の使用の停止を指示している。
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