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ベトナム、健康被害の防止のためアルコール販売時間を制限か
金曜日、ベトナム保健省は市民が明け方の過度な飲酒に規制をかける見込みだ。過度な飲酒がもたらす人体への悪影響を考慮したためだという。そのための対策の一環として、「夜間のアルコール販売」を禁止する予定だ。
ベトナム保健省が現在実施を検討している夜間のアルコール販売における規制では、アルコールの販売時間が毎日午前11時から午後2時と午後5時から午後10時に制限される。
また、アルコールの販売時間を午前6時から午後10時に制限する案も検討中だ。
保健省は詳細を明らかにしてはいないが、上記の現在検討中のアルコール販売可能時間とは別の時間帯を設定するという案もあるという。
いずれにせよ、特定の販売店や娯楽施設、観光地、空港の国際線ターミナルでのアルコール販売に関してはこの規制は免除される予定だ。
「アルコール販売時間の制限」は飲酒による健康被害を抑止するために作られた法案の一部として加えられる。アルコールによる健康被害の実態に関する説明は今年10月に国会議員が行う予定だという。
また、同法案ではアルコール度数が15%を超えるアルコールの販促キャンペーンやテレビCMなどの広告が禁止される予定だ。アルコール度数が15%以下のお酒の広告は午後10時から午前6時の間のみに制限される。
ベトナム保健省は飲酒シーンの含まれる映画やテレビ番組も国民の飲酒を促し、健康に悪影響だと考えている。
ベトナムはビール文化で有名な国だ。飲酒はごく一般的であり、接待や商談の場でも酒の力を利用することで話が進むことがよくある。ベトナムのビール市場は東南アジア諸国の中で最大の市場を誇り、昨年はベトナム国内で40億リットルのビールが消費された。
ベトナム保健省副大臣Nguyen Thanh Long氏も「アルコール販売が経済に恩恵をもたらしているのは事実だ」と認めている。
政府のデータによると、ベトナムにおけるアルコールの年間の売上高は平均34億ドル(約3638億円)であり、この額は政府の収入の3%を占めるという。
ベトナム保健省は、「年間の売上高から考えると、1人当たり300ドル(約3万2100円)をアルコールに使っていることになる。一方、自身の健康を維持するために利用している金額は1人当たり113ドル(約1万2090円)と、アルコールに掛ける金額よりも少ない」と説明する。
世界保健機関(WHO)によると、ベトナムで発生する交通事故の原因の40%は過度な飲酒が原因で発生したとされている。また、ベトナム国内の衝突事故による死者は平均1時間に1人出ている計算になるという。
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