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メコンデルタの豪邸、築100年に
メコンデルタにある「Doc Phu Haiの家」は代表的な西洋建築の建物だ。西洋建築ではあるが、東洋のデザインも融合されている。この邸宅は築100年以上経つが、今でも美しさを保っている。
Doc Phu Haiの家はコーチシナ地区の指導者Nguyen Van Hai氏の邸宅だ。この邸宅は1860年にTien Giang省のメコンデルタ地域に建設された。この邸宅はもともとTruong Dinh氏の妻であるTran Thi Sanh氏のものだった。Truong Dinh氏は南ベトナムのフランス植民地支配に対抗するゲリラ軍の指導者だった。Sanh氏は出家し、邸宅を家族に残したという。同氏の孫娘はコーチシナ地区の指導者であるNguyen Van Hai氏と結婚し、その後この邸宅で暮らしていたという。
邸宅は豪華な庭園に囲まれている。
ローマ建築とアジア建築が融合した建築物は現代のベトナムではとても珍しい。このような建物はフランス植民地時代の映画のロケ地にもなっており、結婚時の記念写真の撮影スポットとして人気を集めている。
邸宅の玄関に浮彫細工が施されている。
陰陽タイルで作られた屋根は東アジアの建築様式そのものだ。
アーチ状になっている廊下には自然光が差しこんでいる。
円柱とアーチ状に作られた玄関は細かい彫刻が施された装飾品でデコレーションされている。食器棚やテーブル、椅子もフランス様式の彫刻が施されている。家具はすべて木や高級な大理石で作られている。こういった綺麗に細工が施された家具や装飾があることにより、100年経った今でも美しく保たれているのだ。
この邸宅では古代の装飾品350品以上と骨董品70品以上が保存されている。他にも食器棚や真珠で装飾された木製の椅子、大理石でできたテーブル、17~18世紀に作られた中国とベトナムの磁器など貴重なお宝品が保存されている。様々な色の大理石板で作られたベッドも貴重な品の一つだ。このベッドの脚部には彫刻が施され、真珠で装飾されている。また、白黒の縞模様の大理石で作られた貴重な長椅子も保存されている。
家中に格言が貼られている。―「美徳とは唯一確実で最も価値のあるものだ」
南部の民族楽器であるリュートも彫刻が施された装飾品だ。
Phu Haiの家は当時のまま完全に保存されている数少ない邸宅の一つだ。多くの外国人観光客がこの邸宅の美しさに感嘆している。英国から来た観光客の1人はこのような邸宅を訪れたのは初めてで、「今回は来越したのも初めてだ。この邸宅の建築の美しさには魅了されてしまう」と話している。
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