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ベトナム観光客誘致に向け、夜間営業強化か

2019年07月24日(水)00時00分 公開
ベトナム観光客誘致に向け、夜間営業強化か

<観光客に人気のホーチミンのBui Vienウォーキングストリートで夕方、男女が歌っている様子(写真提供:Shutterstock/David Bokuchava.)>

 

ベトナムでは、観光客を惹きつけ、時間を過ごさせるため、買い物や娯楽を含む夜間営業の強化を検討している。

 

フック首相は、政府機関に同分野における中国の取り組みを調査させ、同様のモデルを採用するように命じた。北京では、午後8時〜午前6時まで営業する店は7万ドル(約760万円)の補助金を受給可能で、夜間に少なくとも12時間同地域で営業する店には70万ドル(約760万円)の収入があるという。

 

旅行代理店HanoiRedtoursのNguyen Cong Hoan副社長は、夜間は観光客が娯楽やショッピングに寛大になる時間帯なので夜間に関する政策は国益になるだろうとVnExpress Internationalに語った。

 

「ハノイやホーチミンなどの主要都市にはナイトマーケットがあるが、より多く活動する必要がある。観光客を引き付けるために、深夜以降も営業するレストラン、ショッピングモール、エンターテイメントエリアが必要だ」と同氏は続けた。

 

ベトナムは自然と文化的な観光に焦点を当ててきたが、テーマパーク、ショッピングセンター、深夜のショーなどのレクリエーション観光にはまだ時間を要すると同氏は語った。

 


同氏は、タイやシンガポールのような国と比較して外国人観光客の再訪問率が低いのはこのためだと指摘した。 Pacific Asia Travel Associationによると、ベトナムを初めて訪れた人の約10〜40%が再訪問しているが、タイは80%に及ぶ。



「観光事業は初めての観光客を魅了することはできるが、ショッピングやエンターテイメントは観光客をリピーターにする」と同氏は語った。

 

新華社通信によると、中国では、昨年のケータリング消費量は2017年から47%増加し、日中の成長率を2%上回ったという。

 

大手観光会社VietravelのCEO、Nguyen Quoc Ky氏は夜間サービスからの収益は日中よりもはるかに高くなる可能性があり、ほとんどの観光企業は日中の活動に焦点を当てていると述べた。

 

一部のツアーガイドによると、夜間は市場やバックパッカーエリア以外の選択肢が観光客向けに無いという。

 

他の業界関係者は、夜間クラブ、ゲームゾーン、カラオケバーは夜間の収入源となる可能性があり、輸送サービスや国境を越えた金融取引も開発されるべきだと述べた。

 

しかし、何人かの専門家は恐怖を覚えているという。 経済学者のNgo Tri Long氏は、夜間の経済活動は麻薬や売春をより一般的にする可能性があるため、ベトナムは深夜活動に対する承認に消極的だと述べた。

 

地元の人々の生活が影響を受けないように、どの都市部がそのような政策に適しているかを調査するために徹底的な研究が必要であると同氏は続けた。

 

ベトナム統計局によると、ベトナムのGDPは今年上半期に6.76%成長し、2011年以来の期間で最高の成長率となった。アジア開発銀行は先週、通年で6.8%のGDP成長率を見せており、東南アジアで最も高い成長率だと発表した。
 

 

出典:VNEXPRESS

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