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ベトナムでインターネット速度低速化、海底ケーブル修理に遅れ
<ベトナム中部のホイアン省のネットカフェでゲームをする人たちの様子(写真提供:Photo by Shutterstock/Minh Duy.)>
問題が頻繁に発生しているAAG海底ケーブルの修理作業が当初の予定より8日遅れており、完了するとみられ、ベトナムのインターネット回線は低速化している。
8月16日に香港とホーチミンを結ぶアジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)海底ケーブルのベトナム南部ブンタウ省の海岸から約125km離れた沖合で損傷が発生した。
海底ケーブルの修理作業は、9月11日午後11時に終了すると発表した。
修理が遅れは、作業者が当初の作業予定日の8月29日から3日遅れの9月1日に作業現場に着いたことが原因だとしている。
地元のインターネットサービスの提供者は、AAGケーブルの別のところでも問題があったものの、詳細は明らかになっていないと語った。
作業予定は、9月6日に故障部分の修理を行ない、9月10日に作業完了予定だという。
2009年11月に完成したAAG海底ケーブルの総工費は5億6000万ドル(約600億円)でベトナム国内のインターネット回線の60%以上を占めるという。
AAG海底ケーブルは2万km以上の長さのケーブルで、東南アジアと米国を結ぶケーブルである。現在、ブルネイ、香港、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムを経由している。
AAG海底ケーブルは実装以来、破損の確率が高く、高頻度で中理が行われているという。故障の度にサービス提供に影響を与えている。
ベトナムは現在6つの海底ケーブルシステムと、中国全土に広がる120ギガビットのチャンネルを使用している。
イギリスのモバイルブロードバンド調査によると、ベトナムのAAG海底ケーブルの速度は、1秒間に7.02mbの速度で、207の国と地域のうち89位だという。しかし昨年より14位も順位が下がった。
ベトナムの平均ブロードバンド速度は、シンガポールの10倍で70.86Mbps、マレーシアの3倍で23.86Mbps、タイの2倍で18.21Mbpsという。
現在、ベトナムの人口の半分以上の約6400万人が、インターネットの使用をしている。
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