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スマートフォン用スパイウェア販売組織を逮捕
<ラムドン省の警察署で逮捕されたスパイウェア犯罪組織のリーダーであるTran Ngoc Duc容疑者>
標的端末のインターネットバンキング、メール、ソーシャルメディアのログイン情報を盗みだす事のできるスパイウェアを販売していた犯罪組織を摘発した。
公安省サイバーセキュリティ・ハイテク犯罪防止局は、ラムドン警察と連携し、ホーチミン、ラムドン、ソンラで展開していた犯罪組織を摘発したと述べた。
犯罪組織のリーダーであるTran Ngoc Duc容疑者(30)は同日に逮捕されたという。
警察はダラットのDuc容疑者自宅を調べ、銀行カード7枚、PC1台、携帯電話6台、バイク1台、車1台を押収したという。
警察署でDuc容疑者はhttp://www.cell-phones-tracker.com/ とhttps://tispy.net/というスマートフォン向けスパイウェアを販売する海外サイトを運営していた旨を自供した。
Duc容疑者は購入者に対して情報収集ソフトを販売する仲介業者を担っていたという。
スパイウェアを標的端末に展開する事でインターネットバンキング、メール、ソーシャルメディアアカウントのログイン資格情報を盗むことができたという。
端末で実行されたインターネットバンキングの取引や電話も秘密裏に監視、記録されていたという。
違法に収集されたデータは海外のサーバに転送されていたという。
Tran Ngoc Duc容疑者の自宅から押収された品々
逮捕までの期間で、Duc容疑者はスパイウェアを1200の顧客に販売していたという。
同容疑者はソフトに関するアドバイス動画をYouTubeに14本アップしており、再生数は48万8000回にものぼっていたという。また、Facebookのファンページは4600いいね!と5350人のフォロワーを獲得していたという。
公安省サイバーセキュリティ・ハイテク犯罪防止局はスマートフォン利用者に対して、オーバーヒート、異常なデータ通信、充電切れが早い等の症状が見られた場合はインストールしたアプリをチェックするように呼びかけている。
GPSやWi-Fi接続が自動的に再起動を起こしたり、切り替えが発生する場合もスパイウェアの感染が疑わしいという。
万が一、このような症状が見られた場合、信頼のおける携帯電話サービスセンターにサポートを求めることが呼びかけられている。
ベトナムの刑法によるとスパイウェアを販売、もしくは誰かの電子機器にインストールした場合、7年〜12年の実刑判決、そして5000万ドン(約25万円)の罰金となる。
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