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ベトナム航空、カンボジア・アンコール航空の株式を売却
ベトナム航空が10日(金)に発表した監査済み2019年度連結財務諸表によると、ベトナム航空は同社が保有するカンボジア・アンコール航空の株式と、航空機5機を売却するという。VNエクスプレスなどが報じた。
連結財務諸表では、ベトナム航空の新型コロナウイルスによる影響が記載されている。
カンボジア・アンコール航空にはベトナム航空が49%、カンボジア政府が51%出資しており、2020年始めにベトナムのフック首相はカンボジア・アンコール航空への投資の再構築する計画を承認していた。
ベトナム航空は、その計画に従い今回の株式売却を行ったという。
さらに、ベトナム航空は約3700万ドル(約40億円)で同社が保有するエアバス321型機を5機売却することも決定している。
売却相手は公表されておらず、売却する航空機の引き渡しは6月までに完了する見込みだという。
世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、ベトナム政府が大規模な入国制限や国内での対策が講じられ、ベトナム航空にも大きな影響が出ている。
発表された連結財務諸表には、「ベトナム航空が継続して運航するには政府からの支援やローンの返済の延期、銀行からの貸付に頼らざるを得ない」と記されている。
また、先週発行されたベトナム政府直属の大手国営企業における国の資金を管理する機関「企業における国家資本管理委員会(CMSC:Commission for Management of State Capital at Enterprises)」の報告によると、現在ベトナム航空は、週に数便の国内線しか運航していないため、国内の国営企業19社の中で最も打撃を受けているという。
現在はベトナム航空が保有する106機のうち、6機のみが運航されており、従業員の半数は休職状態となっている。
ベトナム航空は、2020年末までに支払い能力を確保するため、1億5094万ドル(約163億円)の短期融資と5億1458万ドル(約556億円)の政府支援が必要になる見込みだ。
企業における国家資本管理委員会の報告書によると、ベトナム航空の今年第1四半期の収入は前年同時期と比べ26%減少した8億1900万ドル(約885億円)で、新型コロナウイルスによる影響が第4四半期まで続けば、これまでの黒字経営から転じて8億3600万ドル(約904億円)の損失になると予測されている。
※この記事は各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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