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妻を中国に売り飛ばした男に禁固7年、女性が6年後に帰国し事件発覚
<写真:©️VN EXPRESS>
ベトナムの北中部に位置するゲアン省の人民裁判所は、2014年に自身の妻を中国に売ったとして、男性に7年の禁固刑を言い渡した。
今回、人身売買の容疑で有罪となったのはCut Van Xuc被告(30)。
被害者は同省Ky Son区出身の女性で、Xuc被告と交際をしていた。
その後、被害者女性はXuc被告と結婚をし、Ky Son区Huu Kiem地区で同居を開始したという。
2014年中頃、同じ地区に居住する共犯者のLu Van Dung被告(38)がXuc被告を訪ね、女性を中国人男性との結婚を目的に中国に売り飛ばすことを持ちかけた。
Dung被告は人身売買が成功すれば、1000万ドン(約5万円)を稼ぐことができるとし、稼ぎは2人で分けることをXuc被告に提案したという。
その後、Xuc被告が自身の妻である被害者女性に対して、ベトナムよりお金を多く稼げることを理由に中国に出稼ぎに行くよう説得したという。
女性がXuc被告の説得に応じたため、Xuc被告は中国に不法入国させるためLu Thi Niem容疑者(36)に女性の身柄を引き渡した。
その後、Niem容疑者が女性とともに中国に不法入国し、中国人男性に2億3400万ドン(約118万円)で女性を売り飛ばしたという。
女性を売り飛ばした後、Niem容疑者はベトナムに帰国し、被害者家族への手数料としてXuc被告に3000万ドン(約15万円)を支払ったとされている。
Xuc被告はNiem容疑者から貰ったお金の大半を使い、Dung被告に200万ドン(約1万円)だけを支払ったという。
被害者女性の父親が娘を訪ねてきた際には、Niem容疑者が父親に5000万ドン(約25万円)を支払い、一連の人身売買を隠したとされる。
6年後、被害者女性が中国から逃れ、ベトナムに帰国した。
女性は警察に対して、自身が人身売買の被害にあった一連の経緯を報告したという。
その後の警察の捜査に対して、Xuc被告とDung被告は自身の罪を認めている。
しかし、女性を中国に不法入国させ、中国人男性に売り飛ばしたNiem容疑者は未だ逃走中だという。
同省裁判所はDung被告に対しては禁固刑4年の判決を言い渡した。
中国社会科学院によると、中国では一人っ子政策の影響で、2020年時点で4000万人の男性が海外で結婚相手を探しているという。
その結果として、多くのベトナムやカンボジア、ラオス、ミャンマーの女性が売り飛ばされ、強制結婚の被害に遭っている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。