高い需要で新型コロナ治療薬の闇市場が活性化

2022年03月08日(火)16時26分 公開
高い需要で新型コロナ治療薬の闇市場が活性化

〈写真:VnExpress〉

 

モルヌピラビルを含む新型コロナウイルス抗ウイルス剤の購入には医師の処方箋が必要なため、患者は闇市場で同薬剤を手に入れるようになっている。


保健省は2月、モルヌピラビルを含む新型コロナウイルス抗ウイルス剤19薬3種類を緊急用として承認し、いくつかの薬局で販売が開始された。


しかし、薬局がモルヌピラビル薬を販売するのは、感染を確認できる書類と医師の処方箋を持つ感染患者に限られるため、多くの人が購入できていない。

 

また、医療センターが患者で溢れかえっており、必要な書類の作成に手が回っておらず書類が入手できない状態となっている地域もあるという。


先週、ハノイ市在住のKさんは、夫のために薬を手に入れようと多くの薬局を訪れたが、医師からの処方箋がなく新型コロナウイルス抗ウイルス材を購入できなかったという。その後、Kさんは友人のアドバイスで、ネット販売業者からモルヌピラビルを2箱、それぞれ30万ドンで購入した。

 

ネット販売業者は、「新型コロナウイルス抗ウイルス材は需要が高く、ベトナム製の薬を100錠入り1箱75万ドン、20錠入り1箱25万ドン〜30万ドンで販売している。インド製の薬は効果が高く、3倍の値段でもすぐに売れる」と話している。

 

ボストン・ファーマ社をはじめとするモルヌピラビル薬を販売する医薬品メーカーは、薬局への契約による供給のみで、市場での小売りは行わないことが確認されている。

 

医療専門家のTran Si Tuan氏は、モルヌピラビル薬を闇市場で購入すると、高価なのはもちろんのこと、偽造品を買ってしまう可能性があり、非常に危険だと警戒を呼びかけている。

 

ホーチミン市医科薬科大学公衆衛生部の部長であるドー・ヴァン・ズン医師によると、医師の指導なしにネット販売されている薬を服用する場合、薬の質・量ともに保証されていないため、薬剤耐性が生じ、公衆衛生上のリスクが生じる可能性があるという。

 

 

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