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感染拡大の影響により咳止め、のどスプレーが不足 ハノイ市
〈写真:VnExpress〉
ハノイ市では、需要の急増と薬剤師の不足により、新型コロナウイルスの症状を治療するための薬が不足している。
先週、新型コロナウイルス感染から療養中の妻と父親のために咳止めシロップを求めていたTさんは、タインスアン区のドラッグストア「Hoang Minh」を訪れ、その後4軒の薬局を回ったが、どこも品切れであったという。
同市で最大のドラッグストアとされる同店の担当者によると、ここ1週間以上、咳止めや喉の痛み止めの薬は品薄状態である。
今月初めに新型コロナウイルスに感染したNさんは、回復後も咳が止まらず医師の指示で漢方薬を飲んでいたが、先週からドンダー区周辺のドラッグストアでは、咳止めの薬が購入できなくなったという。
ドンダー区のドラッグストア「Thu Ha」によると、一度に5〜10本の咳止めシロップを買いたいという顧客が多く、十分な供給さえあれば1日に数百本売れると見積もっている。
しかし、現在は品切れが続いており、いつ再供給されるかはまだ不明である。
ソーシャルメディア上では、多くの販売者が在庫不足により、顧客1人あたり10本以上の咳止めシロップの販売は出来ないとしている。以前は何百本単位で入荷できたが、今は一度に100本以下の仕入れしかできない状態である。
この1ヶ月で、同市で確認される1日あたりの感染者数は、2月上旬の約3000人から、先週の平均では5万9000人へと20倍に跳ね上がっている。
患者の中には、製薬会社の従業員も多く、業務に影響が出ている。
同市の大手製薬会社「Nam Duoc JSC」は、子供と大人用の咳止めシロップ、副鼻腔充血除去スプレーなどのハーブベースの薬を専門としているが、新型コロナウイルスの感染が市内で広がり続けているため、生産の進捗に大きな影響を受けている。同社の生産部門には220人の従業員がいるが、60人が新型コロナウイルスに感染している。
一方で、地域社会では感染患者が急増したため、市場の需要は急激に増加している。同社によると、子供で3〜4倍、大人で5〜6倍も需要が増えている。
新型コロナウイルスに感染はしていないが、備えとして薬を買うケースも少なくないという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。