ホーチミン市、医療従事者支援に年間約7.5億円の支援を検討

2022年04月08日(金)13時15分 公開
ホーチミン市、医療従事者支援に年間約7.5億円の支援を検討

〈写真:VnExpress〉

 

ホーチミン市は、同市内の国営医療センターが職員を確保できるよう、毎年1380億ドン(約7億5000万円)を支出する予定である。

 

7日、同市人民委員会が人民評議会との会合で提案した内容では、同支援は現在から2025年まで310の医療センターを対象に援助される予定だ。

 

医師は18ヶ月で6000万ドン(約32万5000円)、看護師は9ヶ月で3000万ドン(約16万3000円)を受け取ることになる。

 

保健省は、新型コロナウイルスの流行により、医療従事者不足をはじめとする同市の草の根医療システムにおける多くの課題が明らかになったと指摘している。

 

新型コロナウイルスの流行以降、地域医療センターの多くの医療従事者が仕事を退職した。

 

昨年12月、同市保健局のTang Chi Thuong局長は、最も多い退職理由は、数カ月にわたる新型コロナウイルスとの戦いによる疲弊と低収入への不満であったと明らかにした。

 

昨年1〜10月の退職者968人に続き、今年1〜3月で医療従事者約400人が退職した。

昨年、同市では自己隔離中の感染患者のケアを地域医療センターの機動部隊に頼っていた。

 

しかし、第一線の医療従事者には450万ドン(約2万4400円)または1000万ドン(約5万4100円)で規定された一時的な手当を除けば、パンデミック前と全く変わらない報酬が支払われていた。

 

現在、医療センター長の月給は600万ドン(約3万2500円)、看護師と薬剤師は375万ドン(約2万300円)となっている。

 

今回の提案では、引退した医師を1年間月給900万ドン(約4万8700円)、専門医を700万ドン(約3万7900円)で雇用することも検討されている。

 

保健省によると、現在同市では、人口1万人あたりの医療従事者が全国平均の7.4人に対し、わずか2.3人しかいないという。

 

 

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