USAID、ベトナムのエイズ撲滅プロジェクトを立ち上げ

〈写真：Tuoi Tre〉

米国国際開発庁（USAID）とそのパートナーであるグローバルヘルスNPOのPATHは、ベトナムのエイズ撲滅のためのプロジェクト「STEPS」を開始した。

14日、ハノイ市で過去に行われていたHealthy Marketsプロジェクトの終了と新しいプロジェクトの開始セレモニーが開催された。

同セレモニーにはUSAIDベトナムのBradley Bessire副局長を含む関係機関の代表が出席した。

USAIDウェブサイト上でのリリースによると、STEPSは米国を拠点とするPATHとその中核パートナーであるGlink Vietnamとの協力のもと、USAIDが実施する5年間の新しいプロジェクトである。   

このプロジェクトは、ベトナムにおけるHIVおよびプライマリーヘルスケア関連の市場の成長を促進することを目的としている。

Bessire副局長は、このプロジェクトは、2030年までにAIDSを撲滅するというベトナムの公約を達成するために、これまでの成果を持続させ、残された課題に対処することを中心に据えることを強調した。

AIDSとは、HIV（Human Immunodeficiency Virus）によって引き起こされる慢性的で生命を脅かす可能性のある病気である。

新プロジェクトの立ち上げに先立ち、セレモニーでは、米国大統領エイズ救済緊急計画からの助成を受けて2014年〜昨年まで実施されていたHealthy Marketsプロジェクトの重要な成果に焦点が当てられた。

このプロジェクトは、ベトナム保健省がHIVのコミュニティベースの検査、自己検査、曝露前予防薬（PrEP）といった新しく革新的なアプローチを導入・拡大することを支援し、過去10年間で新規HIV感染者を57%減少させることに貢献した。

USAIDによると、Healthy MarketsプロジェクトによってHIV自己検査キットが薬局や電子商取引で広く入手できるようになり、コミュニティベースの検査サービスはベトナム全63省・市のうち33省で提供され、PrEPは29省に拡大された。

Healthy Marketsが支援するモデルだけでも、約21万8000人がコミュニティでHIV検査を受け、8986人が新たにHIVと診断され、救命治療に登録された。

過去8年間、USAIDの支援はHIV関連の商品やサービスの国内市場を強化しながら、アクセス可能で安価な、地域ベースのHIVケアの重要な課題に対処した。

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