ベトナムでオミクロン変異株「BA.5」検出、終息宣言は時期尚早

2022年06月28日(火)10時02分 公開
ベトナムでオミクロン変異株「BA.5」検出、終息宣言は時期尚早

〈写真:VnExpress〉

 

保健省予防医学総局のファン・トン・ラン局長は27日、ベトナム国内でオミクロン変異株「BA.5」が検出されたことを明らかにした。

 

「BA.5」は、今年1月に南アフリカで初めて検出され、イスラエル、ドイツなどの数カ国で一般的な株となっている。「BA.4」と「BA.5」は、以前の変異株である「BA.2」よりも感染力が強いという研究もあるが、その脅威を示す根拠はまだ見つかっていない。

 

保健省は、新型コロナウイルス蔓延を防止・抑制するための対策を調整・実施し、新型株と世界保健機関(WHO)の情報を監視し続けていると発表した。また、ベトナムでは過去2ヶ月間に感染患者14万2000人が記録されているが、死亡率は低く、流行は依然として制御下にあるとしている。

 

同省によると、3月から現在までの新規感染者と死亡者の数は「安定的に減少」しており、国のデータベースに正式に登録された数は、1日あたりの感染者数は1000人未満、死亡率は感染者総数の0.06%に低下している。

 

ベトナムでは、人口9600万人のうち80%近くが2回のワクチン接種を受けており、5歳以上のグループには6月中に2回目の接種が行われる予定である。

 

保健省は先日、国内の感染状況はやや安定しているが、新型コロナウイルスの終息宣言を行うにはまだ時期尚早であると発表した。

 

新型コロナウイルスの患者数や死亡者数は世界的に減少しているが、一部の地域では依然として複雑な状況下にあり、多くの国が今夏の新型の出現を懸念している。

 

WHOは、世界はまだパンデミックの最中にあり、オミクロン株は今後も変異する可能性があるため、各国はワクチン接種や監視を継続しなければならないとしている。

 

ベトナムはWHOと同じ考えで、ワクチンはパンデミックを抑制する重要な鍵であり、人々はワクチン接種を継続して受ける必要がある。

 

 

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