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中小企業向け融資ビジネスが活況を呈す
<写真:VN Express>
ベトナムでは、従来の銀行よりも利用しやすい与信を提供するいくつかのプラットフォームが台頭し、中小企業への融資ビジネスが活況を呈している。
3万5000店の食料品店と24以上の大手メーカーとのつながりを支援するプラットフォーム「ボンボンショップ」は、店舗が消耗品を購入する際に最大2億ドン(約117万円)の与信オプションを開始した。
プラットフォームを運営するDMSproは電子財布のSmartPayや金融機関のVPBankと提携し、融資利用を実現している。
国営電力会社Vietnam Electricityのクレジット提供部門であるEVNFinanceは、最大5億ドン(約292万円)36ヶ月のローンパッケージを開始した。
EVNFinanceのサービスでは、借り手の要求後8時間以内に資金を受け取ることが可能である。
また、2022年初頭から複数の外資信用プラットフォームがベトナムに進出している。
シンガポールを拠点とするフィンテック企業Validusは1月にベトナムに進出し、Sacombank Investmentの元副会長Dinh Van BinhをCEOに任命した。
Validusの新興国市場担当会長であるVishal Shah氏によると、ベトナムは同社の主要市場の1つであり、プレゼンスを拡大するために投資を続ける。
東南アジア最大の中小企業向けデジタル融資プラットフォームを謳うFunding Societiesは1月、ベトナムで2000万ドル(約27億4244万円)の融資を実行し、今年中に9000万ドル(約123億4098万円)、2025年には13億ドル(約1782億5860万円)に増やす目標を掲げている。
同社は、ベトナムには中小企業への資金供給において約580億ドル(約7兆9531億円)の信用「ギャップ」があると推定しており、これは中小企業が行政やその他のブロックのために借り入れできていない金額を指している。
ベトナム商工会議所(VCCI)の報告書によると、ベトナムでは46.8%近くの企業が従来の銀行融資を受けることが困難であると報告している。
また、中小企業は資金調達のために友人や家族からお金を借りたり、資産を担保として提出したりしなければならないことが多いとされている。
EVNFinanceのHoang The Hung副社長によると、こうした課題が多くあるため、中小企業信用市場が金融機関の次の対象市場となっていく可能性が高い。
VPBankの幹部によると、ここ6ヶ月で中小企業向けの資金調達が増加しており、今後は中小企業の強力な成長が期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。