ベトナム南東部は交通投資を行わければ経済的な障害へ:交通運輸相

2022年07月11日(月)10時15分 公開
ベトナム南東部は交通投資を行わければ経済的な障害へ:交通運輸相

<写真:VN Express>

 

グエン・ヴァン・テー交通運輸大臣は、ホーチミン市の交通渋滞緩和とベトナム南東部の交通強化に向けて、より多くのリソース提供を行うように呼びかけた。

 

同市と工業都市ビンズオン省、ドンナイ省を含むベトナム南東部の社会経済開発に関する9日の会議での同大臣の発言によると、交通は経済の生命線であるが、過去20年間に渡って同地域の交通開発は鈍化し、経済成長の速度も低下している。

 

ベトナム最大の都市であり、南部地域の中心都市であるホーチミン市は、そのすべての入口で交通渋滞が発生し、他の地域と結ぶ高速道路も十分な効果を発揮しておらず、市街地でも渋滞が発生している。

 

同大臣は、現状から改善がなければ、ホーチミン市は東南アジアで最も交通渋滞が悪化する可能性があり、幹線道路と環状道路の整備を中心とした交通整備が急務であることを指摘した。

 

この地域のインフラにはいくつかの欠点があり、交通網がその潜在能力を十分に発揮できないでいる。

 

同地域で主要港であるカットライ港は、ラッシュアワー時を中心として頻繁に渋滞が発生する。

 

また、同市の環状2号線は交通網の中で重要な役割を担っているが、まだ環状線になっていない。

 

環状3号線は未建設であり、環状4号線はまだ計画中である。

 

メコンデルタに向かうチュンオン〜ミートゥアン、ドンナイ省やバリア=ブンタウ省に向かうロンタイン〜ダウザイといった主要経済圏とホーチミン市を結ぶ高速道路はいずれも過負荷で渋滞している。

 

航空に関しては、タンソンニャット国際空港も頻繁に混雑している。

 

鉄道は老朽化し、水路は低い橋が多くコンテナの通行を妨げており、理想的な輸送手段とするには程遠い状態である。

 

交通への投資がなければ同地域は将来弱体化し、経済的な障害となる可能性がある。

 

同大臣はホーチミン市に対し、環状2号線を環状線とするように努力をし、近隣の地方と協力のもと、今後4年間で環状3号線、2025年までにビエンホア〜ブンタウ高速道路を完成させるように要請した。

 

交通運輸省はホーチミン市からタイニン市、ビンフオック市へのルートの優先的な整備、ホーチミン〜ロンタイン高速道路の拡張、ホーチミン〜トゥルンルオン高速道路のアップグレードを優先的に行うように勧告する。

 

また、国防省と協力してタンソンニャット国際空港の整備を行い年間5000万人の観光客に対応できるようにすることを提案した。

 

海港については、ホーチミン市と他の地方は、港の効果的な利用と専用ルート形成に向けて資源を活用するように要請した。

 

ベトナム南東部および南部の主要な経済地域は、ホーチミン市、ビンフォック省、タイニン省、ビンズオン省、ドンナイ省、バリア=ブンタウ省、ロンアン省、キエンザン省の8つの地方から構成されている。

 

これらの地域には約2200万人が暮らし、国のGDPの約35%、国家予算への拠出の41%、国の総輸出高の30%に貢献している。

 

 

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