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ベトナム最大のごみ焼却発電所が稼動開始 ハノイ市
〈写真:VnExpress〉
25日朝、ハノイ市で1日に廃棄物4000トンの処理が可能であるベトナム最大の廃棄物発電所の操業が開始された。
同日午前8時5分頃、ソクソン(Soc Son)廃棄物発電所の発電機(15MW)が稼働し、国の送電網に加わった。この発電機は、同市で1日に出るゴミの量の約7分の1にあたる約1000トンのゴミを燃焼させて発電する。
ベルギーの技術を応用したこの工場は、ゴミの分別をすることなく全て燃やすことが可能であるが、同市でゴミの分別規則が運用開始されるため、焼却作業がより簡単になるという。
ソクソン廃棄物発電所はナムソン(Nam Son)ゴミ処理複合区にあり、7兆ドン(約408億5715万円)のプロジェクトとして2017年にハノイ市人民委員会から承認された。
この廃棄物発電所には5つの燃焼室と3つの発電機があり、第1フェーズでは2つの燃焼室と1つの発電機が稼働する。第2期ではさらに2つの燃焼室と1つの発電機が稼働を開始し、第3期では残りの1つの燃焼室と発電機が稼働する予定である。
1日に4000トンの廃棄物を処理することで約75MWの発電量となり、このうち15〜20%程度を利用し、残りは国営ベトナム電力公社に売却する予定となっている。
このプラントはベトナム最大の廃棄物発電所であり、ティエンイー(Thien Y)環境エネルギー社が主な出資者で、中国のMCC社が主な契約者となっている。
同市では1日に約7000トンのゴミが排出され、主にソクソン(Soc Son)郡とソンタイ(Son Tay)町の2つのゴミ処理施設で処理されている。現在は埋め立てや肥料としての再利用が主流で、廃棄物発電として利用されるのは極一部である。
人口800万人の同市では深刻な廃棄物処理問題に直面しており、ゴミが路上にあふれ、何日も収集されないまま放置される光景がここ数年繰り返されている。
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