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海外での不法就労問題、多くの出稼ぎ労働者が韓国に不法滞在
<写真:VnExpress>
ベトナム中部タインホア省出身のベトナム人約900人が韓国で不法滞在・就労しており、大きな問題となっている。
同省労働局のレー・タイン・ツン副局長によると、韓国へ出稼ぎに行った同省出身者6000人のうち900人が就労ビザの期限が切れた後も韓国に滞在しているか、契約を破って他の企業で就労している。
労働・傷病兵・社会問題省は6月、同省ドンソン(Dong Son)郡とホアンホア(Hoang Hoa)郡からの韓国への出稼ぎ労働者の募集停止を発表した。
同副局長によると、韓国の企業が提示する高い報酬がオーバーステイや契約破棄を選択する理由となっている。
16日に同省で開催された労働力輸出に関する会議では、韓国ではベトナムの7倍〜10倍の報酬が支払われるが、ベトナムに帰国後には同様の報酬の仕事を見つけることができないことが指摘された。
また、韓国の多くの雇用主がビザが切れた労働者を違法に雇用すれば契約や保険に加入する必要がないとして、不法就労を受け入れるという。
ベトナムにはこうした労働者を制裁するための規則があるが、不法滞在・就労をする労働者は外国に滞在しているため、ベトナム当局は手を出すことができない。
ホーチミン市でベトナム人の海外派遣を専門とするSaigon Insergcoは、オーバーステイや契約違反の労働者はベトナムのイメージに影響するだけでなく、多くの国がベトナム人の採用に関する規制を強化することを促すと指摘する。
実際に2012年〜2016年にかけて韓国が行ったように他の国もベトナム人労働者の受け入れを拒否する可能性がある。
業界関係者によると、出稼ぎ労働者が労働力輸出企業に支払わなければならない「仲介手数料」を含む手数料が負担となり、できるだけ早く稼ごうとせざるを得ない現状がある。
労働者は契約満了後のベトナムへの帰国を保証するために、出国前に1億ドン(約58万1740円)相当の保証金を支払うことが義務付けられている。
国家機関は労働者輸出企業による手数料の徴収を綿密に調査し、オーバーステイや契約違反の抑止力として厳しい制裁を加えるなど、不正行為を厳しく罰するよう要請されている。
帰国後に長期間の失業状態に陥る出稼ぎ労働者が多く、政府は出稼ぎから戻った労働者の雇用を創出するための解決策を打ち出すべきである。
また、労働省に対してはベトナム人移民労働者の契約を現在の3年だけでなく5年に延長するように交渉を行うことが要請されている。
韓国で働くベトナム人労働者の月給は最高で1800ドル(約24万4950円)で、主に農業や漁業に従事する。
現在、日本25万人、台湾23万人、韓国4万人など、50カ国・地域に60万人以上のベトナム人出稼ぎ労働者がいる。
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