中国産青果物、ベトナム国内での人気高まる

2022年09月07日(水)13時16分 公開
中国産青果物、ベトナム国内での人気高まる

<写真:VN Express>

 

中国産果物が安価で高品質な物となってきており、ベトナムの消費者は同国の農産物に対する偏見をなくしつつある。

 

ゴーバップ地区のCan Cu市場で販売を行うハンさんによると、ベトナムで販売されているブドウの種類は、以前は2種類だったのに対して現在は6種類に増えている。

 

中国産の高級ブドウはベトナム産と同じく1キロあたり8万〜10万ドン(約490〜610円)で販売されている。

 

ハンさんは「毎日20〜30キロの中国産ブドウを販売している。実が大きくてきれいで、品質も安定している」と話す。

 

ビンタイン区の売り子であるオアンさんは、最近は主に中国産の果物を販売しており、最も人気のある果物はザクロ、ブドウ、リンゴだという。

 

オアンさんは有機栽培の果物も販売しているが、3日前までに注文する必要がある。

 

トゥードゥック市の輸入業者であるランさんによると、この2ヶ月は需要の高まりによって中国産果物の仕入れが前年同期比60〜80%増になっている。

 

ベトナムの関税によると、今年1〜7月期間で中国はベトナム最大の果物・野菜輸入市場となっており、輸入額は前年同期比64%増の3億8800万ドル(約560億円)であった。中国はベトナムの青果物輸入の36%以上を占めている。

 

ベトナム人は長期間にわたり中国産果物の品質に懸念を示してきたが、その偏見は薄れつつある。

 

ゴーバップ区に住むホンさんは、中国産果物に対する疑問を持っていたが、最近友人や家族から贈られたことがきっかけで考えが変わったという。

 

ホンさんは「中国産ブドウは2〜3日で腐ってしまっていたが、今は長持ちするし包装も良くなっている」と語る。

 

5区在住のロアンさんは、中国国内で販売されている果物は品質が良く、価格もフランス産や日本産よりもはるかに安価なため、中国産果物を購入している。

 

ベトナム青果協会のダン・フック・グエン氏によると、近年の中国は食の安全基準を向上させており、ベトナムでは中国産果物への見方が変わって来ている。

 

中国の生産者は方法を改善し、生産物の追跡が可能であることを保証している。また、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の恩恵や商品が早くベトナムへ輸送されることも、ベトナム国内で中国産果物の需要が高まる要因となっている。

 

 

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