自閉症の男児を勝手に火葬、預かっていた男性を捜査へ

2022年09月15日(木)11時31分 公開
自閉症の男児を勝手に火葬、預かっていた男性を捜査へ

<写真:VN Express>

 

ある夫婦が3歳の息子を発達障害の治療のためにラムドン省の男性に預けたところ、25日後に勝手に火葬されて骨壺で息子が帰ってくるという事件が発生した。

 

トゥアティエン=フエ省在住のギアさん夫妻がラムドン省警察に送った訴状によると、今年3月に3歳の息子を自閉症など発達障害の子どもを引き取り治療することで知られるレー氏に預けた。

 

今年1月にギアさん夫妻と息子がレー氏との面会を行った際、知的障害の治療に2〜3年の期間が必要で料金は月2億ドン(約121万963円)、待機者が多いために3カ月分の前払いが必要だと告げられた。

 

同氏は運転手と栄養管理を担当する女性、少年と一緒に寝るアシスタント、レー氏自身が治療を行うチームを構成し、24時間365日の安全を約束していた。

 

ギアさんによると、レー氏は英国で訓練を受けており、自閉症の完治を約束していた。また、「安全上の理由」として少年の治療場所を教えてもらうことはできなかった。

 

1月14日にレー氏の治療方針に同意したギアさん夫妻は6億ドン(約363万2890円)の前払い金を支払い、3月3日に少年を引き渡した。3月8日にレー氏から電話があり、3月3日にコロナウイルスの陽性反応が出たこと、チーム全員が感染していることが告げられた。

 

翌日には熱が下がって治療は順調だという連絡があり、その2日後に新型コロナウイルス検査の結果が陰性になったと電話があった。

 

3月20日、レー氏は少年の体重が増加したため、追加のおむつと大きめの服を送るようにとギアさん夫妻へ連絡した。

 

その1週間後の3月27日、レー氏から「フエにいるのでコーヒーショップで会いたい」と連絡がありギアさん夫妻がコーヒーショップを訪れると、レー氏とアシスタントの女性から遺灰の入った骨壷を渡されるとともに息子の死亡を告げられた。

 

ギアさんは突然の出来事に憤慨し、息子の死因と骨壷の中の遺灰が本当に息子のものかどうかを調べるためにフエ警察に告訴した。

 

その後、ラムドン警察へ事件が引き渡されており、9月12日に同警察のディン・スアン・フイ副所長が同告訴を調査中であることを明らかにしている。

 

当局の尋問に対してレー氏は、「新型コロナウイルスが3月24日に再発し、翌朝に少年が死亡した。家族の精神衛生に影響すると思い、当局に死亡を報告せずに遺体をダンボール箱の中に入れてテープで封をした。その後、遺体をダムロン(Dam Rong)に運んでガソリンと石炭で火葬し、遺灰をギアさん夫妻に返した」と供述している。

 

ラムドン警察によって引き続き捜査が進められている。

 

 



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