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ベトナムのサッカー熱、100万円超のワールドカップツアーほぼ完売
<写真:VN Express>
旅行会社によると、1人あたり1億7000万〜3億2000万ドン(約102〜192万円)で販売されている2022年FIFAワールドカップカタールツアーの大半が完売している。
アルゼンチン人ストライカーのリオネル・メッシ選手の大ファンだというハノイ市のトラン・タインさん(43)は、ドーハのホテルが予約できなかったため、アルゼンチン対メキシコの試合を観戦するパッケージを購入しようと旅行会社に問い合わせた。
しかし、目当てのパッケージは既に完売していたため、別の試合の観戦を検討しているという。
地元報道機関の調査によると、ワールドカップ開催中のカタールへのツアー料金は試合観戦チケットを含む4日間の旅程で1人あたり3億2000万ドン(約192万円)にもなる。
この価格にはカタール国内での旅費1億5000万ドン(約90万円)や試合や席の位置によって異なるチケット代2000万〜1億5000万ドン(約12〜90万円)が含まれている。
旅行代理店によると、今年のワールドカップツアーの価格は過去最高額となっている。2018年のロシア開催時のツアー費用は8000万〜1億ドン(約48〜60万円)であった。
ハノイ市本社のDat Viet Tourでカタールツアーの販売を担当するグエン・ハイ氏によると、ワールドカップ開催地がカタールに決定した直後からホテル代や航空券代、ビザ代が値上がりし、ツアーオペレーターがパートナーとの合意に至るのも非常に困難であった。
ホテルの選択肢は限られており、早期予約のために高い料金を支払う必要があったという。
高額なツアー料金や多額の費用を負担する意思があるにも関わらず、多くのベトナム人ファンは希望するツアーを予約できていない状況となっている。
ハイ氏によると、同社が提供できる座席数は各試合最大25席で、数ヶ月前に人気のある試合が完売して多くのベトナム人サッカーファンが落胆した。
ホーチミン市の旅行会社Vacation Travelの代表は、1人1億9900万ドン(約119万円)のカタールへのワールドカップ観戦ツアー15件が既に完売したことを明らかにした。
同市の代理店Hong Ngoc Ha Travelは200人以上の顧客にツアーを販売しており、購入者は既に代金全額の振り込みが完了している。
多くのベトナム人ファンがパッケージツアーを選択するのは観光シーズンのピーク時に自らホテルを予約することは不可能に近いことが理由になっている。
2022年ワールドカップを取材するフリーランスの記者であるゴー・チャン・ハイ・アン氏は、ワールドカップシーズンにドーハのホテルを予約することができなかったという。
アン氏によると、ドーハは狭いため大半のホテルが満室となっている。ドバイまで移動して宿泊する方法もあるが不便で費用も高額となる。
2022年ワールドカップは11月20日〜12月18日までカタールで開催され、期間中は200万人近くがドーハに渡航すると予想されている。
カタールの発表によると、2022年11月1日以降に外国人が現地観戦をする場合は「Hayya Card」を携帯する必要がある。
このカードはオンラインで申し込むことができ、申請には試合のチケットの確認が必要となる。
観戦目的でカタールに入国する外国人にとって入国許可証とスタジアムへのアクセスパスの役割を持つこのカードは、観戦チケットを所持していることに加えて宿泊施設の確認が必要となる。
カード保持者には公共交通機関(メトロ・シャトルバス)が無料で利用できる特典もついている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。