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中国へ人身売買された女性、27年ぶりに帰国
<写真:VnExpress>
1995年に騙されて中国に渡ったベトナム人女性が27年ぶりに帰国し、ベトナム中部で離れ離れになっていた家族と再会した。
人身売買被害者のローさん(54)は、ハティン省ロクハ(Loc Ha)郡で9人兄弟の家に生まれた。
1992年にローさんは商売のために家族とともに中央高原のダクラク省へ移住した。
その3年後の1995年、ローさんは27歳の時にダクラク省に住む兄を訪れた後に行方不明となっていた。
義兄のディエウさん(70)によると、家族は警察やマスコミの助けを借りて何年も捜索を行ったが、どこにもローさんの痕跡はなかった。
ディエウさんの息子であるディエップさん(35)は行方不明の叔母に関する情報をSNSに投稿し始め、ネットコミュニティはその情報を拡散し続けたという。
1カ月前、中国警察が国内の不法滞在者を取り締まった際に法的な書類を持たないローさんを発見して強制送還し、ベトナムの警察に引き渡した。
11月1日にローさんはゲアン省の社会事業センターに移送され、同センターの職員がディエップさんが投稿した情報とローさんの特徴が一致することに気がついた。
その翌日に同センターは、ディエップさんとローさんを電話でつなぎ、3日にローさんは家族との再会を果たした。
しかし、既にローさんの両親は2人とも亡くなった後であった。
被害者のローさんによると、彼女は騙されて中国に連れて行かれた後、中国人の老人と結婚させられたという。
彼女は老人の子供を産んでおり、その子供は既に成人している。
ローさんは「懐かしい家族と再会できたが、中国に帰って子供たちと一緒に暮らしたい」としており、その願いを叶えるために家族が必要な手続きを進めているという。
活動家によれば、ベトナムやカンボジア、ラオス、ミャンマーから何十万人もの女性が現地男性と結婚するために中国に密航したり、連れて行かれたりしており、中には幸せな結婚をする人もいるが、暴力や強制労働に苦しむ人も少なくない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。