おすすめのプロモーション
ベトナムの海運各社、9ヶ月で年間利益目標を達成
<写真:VnExpress>
高まる需要と輸送費用上昇の波に乗り、多くの海運会社が今年最初の9ヶ月間で年間目標を上回る利益を獲得している。
「ペトロベトナム運輸総公社」は、第3四半期に前年同期比2.5倍以上となる約3900億ドン(約23億846万円)の税引後利益を計上しており、同期間の税引前利益は年間計画の72%超である1兆3500億ドン(約79億9051万円)以上となっている。
「Hai An Transport and Stevedoring JSC」の第3四半期の税引後利益は、前年同期比2.7倍強の2700億ドン(約15億9816万円)となり、同社の1〜9月の利益は年間計画の1.5倍となった。
同様に「ジェマディプト(Gemadept)」の第3四半期の利益は76%以上に急増し、2900億ドン(約17億1681万円)近くに達した。また、税引後利益は84%近く増加し、年間計画の94%を実現している。
「ベトナム海運」は1~9月の税引前利益が前年同期比38%増の5660億ドン(約33億5073万円)となり、年間計画を45%上回った。
「Vietnam National Shipping Lines」は第3四半期の利益が減少したが、最初の9ヶ月間で前年同期比30%以上増の2兆7700億ドン(約163億9884万円)以上の利益を計上し、年間計画の10%以上を達成している。
「ペトロベトナム運輸総公社」のマネージャーによると、第3四半期に運賃が上昇した結果として利益が大きくなっており、多くの海運会社も同様に、利益拡大の要因を高需要と高運賃のためだとしている。
統計総局によると、今年最初の9ヶ月間で7780万トン以上の貨物が海上輸出され、前年同期比27.5%増となった。
世界最大級の貨物予約プラットフォーム「Freightos」のデータによると、世界の貨物コンテナインデックスである「Feightos Baltic Index」は、第3四半期に6577ドル(約96万8124円)から4060ドル(約59万7571円)に下落している。
しかし、前年同期平均の1800〜2000ドル(約26万4933〜29万4370円)と比較すると、依然として2〜3倍高い水準にあり、2019年第3四半期との比較では約3.5倍となった。
ベトナムでは海上運賃指数が第3四半期に5%近く上昇し、1〜9月期には11%以上上昇した。
証券会社のSSI証券は世界の指数について、今年最後の数ヶ月は需要が弱まり、コンテナ船の供給が大きくなるため、徐々に正常に戻ると予測している。
サプライチェーンの混乱が収まり、中国が対外的に再開すれば来年は運賃が大幅に下がる可能性があるという。
SSI証券によると、ベトナム船籍の大半が長期契約で海外市場にリースされているため、市場への供給は依然として不足状態が続き、2023年の運賃はピークにとどまる可能性がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。