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テトの航空券がほぼ完売、旅行需要の盛り上がりに期待
<写真:VnExpress>
ベトナム最大の祝日であるテトが近づくにつれて、航空券は多くの都市で殆どが完売となり、残席は通常の2倍の価格となっている。
ホーチミン市在住のハンさんは、政府がテト休暇の発表を行った後にハノイ市行きの航空券を探し始めたが、高騰する航空運賃に衝撃を受けたという。
家族3人で1月19日〜25日に掛けて飛行機でハノイ市へ行く計画を立てていたが、ベトナム航空では3人分の往復チケットが通常の2倍以上である2000万ドン(約11万4630円)で販売されており、購入することができなかった。
そのため、ハンさんはハイフォン市に空路で向かい、同市から車でハノイ市へ向かう計画に変更した。
2023年の旧暦新年は1月22日に始まり、多くのベトナム人は1月19日〜26日までの間にテト祝いとして帰郷する。
ベトナム航空のウェブサイトでは1月16日〜19日の期間、ホーチミン市からハノイ市、ハイフォン市への片道航空券最安値は1人350万ドン(約2万円)となっており、ホーチミン市からベトナム北中部のタインホア省やゲアン省ヴィンへの路線はビジネスクラスしか残っていない。また、1月18日〜19日のチケットは殆どが完売している。
格安航空会社のベトジェットもホーチミン市からベトナム北中部への路線を1日9便を運航しているが、既に半数が完売しており、購入可能な状態である深夜便も350万ドン(約2万円)〜となっている。
ベトナムではテトになると出稼ぎ労働者数百万人が帰郷し、休暇を過ごす人々が観光地に押し寄せることが多い。
ベトナム航空の広報担当者によると、2022年のテト休暇時には国内旅行制限が完全に解除されていなかったため、人々は旅行計画を中止するよう促されていたが、その反動によってパンデミック後に旅行需要が急増し、2023年のテト期間中における航空券品薄が顕著になっている。
また、今年はガソリン価格や米ドル為替レートの上昇などによって航空会社の経営が圧迫されているため、航空事業の経営効率確保は難しい問題となっている。
ホーチミン市のタンソンニャット国際空港では、急増するテト需要に対応するため、1月6日〜2月5日まで同市発着の国内線を1日あたり20便の増便をし、ベトナム民間航空局(CAAV)は航空各社に対し、フライトの混雑を避けるために、ピーク時のフライトスケジュールを組み直すよう命じている。
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