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ビエンホア空軍基地の枯葉剤除去、米国が2900万ドルを追加支出

2022年12月21日(水)13時19分 公開
ビエンホア空軍基地の枯葉剤除去、米国が2900万ドルを追加支出

<写真:VnExpress>

 

アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)は20日、ベトナムで最も汚染された場所であるドンナイ省ビエンホア空軍基地のダイオキシン汚染除去を目的として、ベトナム企業と2900万ドル(約38億2968万円)相当の4年契約に調印した。 

 

USAIDとホーチミン市に本社を置くVINA E&C Investment and Construction JSC(VINA E&C)間で締結された契約によると、同社は空軍基地内にある汚染土壌の掘削を完了し、処理の準備を行う。

 

USAIDのベトナム・ミッション・ディレクターを務めるAler Grubbs氏は、アメリカ大使館による声明の中で「この契約は汚染土壌の処理段階に備えた重要な下準備を行うものであり、同機関とベトナム系組織の間で締結された契約の中で過去最大のものである」と述べた。


USAIDはベトナム国防省と協力し、ベトナム戦争時に国内最大の米軍基地であったビエンホア空軍基地と周辺約50万㎥のダイオキシン汚染土壌と沈殿物の浄化作業を進めている。

 

2019年4月にUSAIDとベトナム国防省が同基地におけるダイオキシン汚染浄化プロジェクトを共同で開始し、これまでに5300㎡の敷地でダイオキシンを浄化、1134㎥のダイオキシンに汚染された土砂を撤去した。

 

両国の政府は敷地内52.24haの土壌約51万5000㎥が、ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤「エージェントオレンジ」に含まれるダイオキシンで汚染されていることを確認している。

 

汚染の浄化には少なくとも10年以上を要し、推定で4億5000万ドル(約594億4590万円)の費用が必要となる。

 

アメリカ政府は現在までに予算総額3億ドル(約396億2040万円)のうち1億6325万ドル(約215億5757万円)を拠出しており、残りの費用はベトナム政府が負担する。

 

アメリカ軍は1961年〜1971年にかけて、ベトナム南部の7万8000㎢にエージェントオレンジ約8000万リットルを散布した。

 

1975年4月の戦争終結までに、210万〜480万人のベトナム人がエージェントオレンジやその他の化学物質にさらされ、今も先天性欠損を抱える子ども15万人を含む100万人が健康への深刻な影響を受けている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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