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ベトナムの農林水産物輸出、2022年に新記録を達成
<写真:VnExpress>
ベトナムの農林水産部門は、2022年の輸出額が前年比9.3%増である532億2000万ドル(約7兆1263億円)と新たなピークに到達し、貿易黒字は30%増の85億ドル(約1兆1382億円)に急増した。
水産部門はこの成長において重要な役割を果たし、中国の「ゼロコロナ」政策や世界的な消費の鈍化による影響があったにも関わらず、輸出額は23.8%増の110億ドル(約1兆4730億円)を記録し、過去最高となった。
エビとパンガシウスの輸出がそれぞれ13%、70%の伸びを記録している。
農業部門については、コーヒーの輸出が約40億ドル(約5355億2800万円)となり、新記録を達成した。
ベトナムは2022年にコーヒー輸出で世界第2位となり、ロブスタ種の生産においては世界第1位であった。
EUベトナム自由貿易協定(EVFTA)によって、EUはベトナムコーヒーの最大の輸入国となり、輸出の39%を占めている。
中国やロシア、イギリス、インドへの輸出についても15〜116%増加し、メキシコへの輸出は2021年の52倍に急増した。
コメの輸出についても34億9000万ドル(約4673億4241万円)と過去最高を記録し、ベトナムの米品種である「ST24」と「ST25」が多くの国で商標となったほか、フランス、EU、オーストラリアで初めて販売された。
ベトナムは現在、28の国・地域へコメを輸出している。
さらに、2022年後半にはベトナム産の果物が新たな市場へと進出した。
11月には中国の厳しい基準の下で管理が行われている特定地域産のヤマイモとツバメの巣が、中国の公式割当によって12番目と13番目の輸出農作物となった。
また、9月にはバナナとドリアンが初めて公式に中国に輸出され、10月のドリアンの対中輸出は前年比4000%増の5000万ドル(約66億9210万円)、バナナの輸出は77%増の1050万ドル(約14億534万円)に急増した。
柑橘系の果物であるポメロは7番目の青果物としてアメリカへ輸出され、マンゴーと鶏肉が韓国へ、ライムはニュージーランドへ輸出された。
業界関係者の予想によると、中国は昨年12月から国境政策を緩和したが、ロシア・ウクライナ戦争に終わりが見えないため、2023年はベトナムの農林水産物の輸出にとって困難な年になる。
農業農村開発省は農家に対し、EUやアメリカ、中国といった主要市場への輸出が引き続き増加するように、品質と包装に関する全基準の徹底を呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。