数十万人のサッカーファン、騙されて過去の試合動画を視聴

2023年01月11日(水)17時25分 公開
数十万人のサッカーファン、騙されて過去の試合動画を視聴

<写真:VnExpress>

 

9日に行われた東南アジアサッカー選手権(AFFチャンピオンシップ)ベトナム対インドネシアの準決勝時に、複数のYouTubeチャンネルが過去の試合を「最新の試合」と偽って配信し、騙される視聴者が続出した。

 

ハノイ市在住のクエットさんは同日、YouTubeで同準決勝に関するタイトルとサムネイルが付いた動画を見つけ、試合の視聴を開始した。

 

近所から「ゴール!」と叫ぶ声が聞こえたが、自身の見ていた画面ではスコアが0対0のままになっており、5月に行われた東南アジア競技大会(SEA Games)の試合を見ていたことに気が付いたという。

 

試合当日にYouTubeで「Vietnam-Indonesia」と検索すると数十件の動画が表示され、その中でもサッカー中継チャンネル「VTV Cab」の「live match today」と「live semifinal AFF Cup 2022」という動画の視聴者数は一時5万人にも達していた。

 

また、別のチャンネル「On Sports Plus」は1万2000人以上の視聴者数を記録した。

 

これらの「偽配信」を行ったチャンネルの多くは、YouTubeで数十万人の登録者を獲得しており、以前には実際にサッカーの中継をしていたチャンネルもある。

 

サッカーシーズンやトーナメントが行われる時期に、YouTubeチャンネルで偽の試合動画が投稿されることは珍しいことではないという。

 

昨年のワールドカップ開催時にも同様の動画やライブ配信が行われ、視聴者は偽の試合を「本当の試合」だと思って視聴していた。

 

デジタルコンテンツ制作者コミュニティの管理人であるキエムさんによると、イベントに合わせた偽動画の配信は、YouTubeで再生回数と広告収入を得るために頻繁に使われる手法である。

 

動画が後に削除される可能性もあるが、チャンネル所有者は既に広告収入を得た後である場合も多い。

 

また、別のコンテンツ制作者によると、誤解を招くようなタイトルやサムネイルの使用はYouTubeの規約違反となる場合もあり、罰金を科される可能性もあるという。

 

 

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