おすすめのプロモーション
ベトナムで蔓延るサッカー視聴違法サイト、利用者に注意呼びかけ
<写真:VnExpress>
業界関係者はベトナムで蔓延るワールドカップの無料視聴サイトに関して、視聴者に対して利用の停止と注意を呼びかけた。
ベトナムではサッカーワールドカップの開催に伴い、オンラインで無料視聴しようとするファンが大幅に増加しており、20日以降には試合やオンラインストリーミングプラットフォームに関連するキーワードが最も検索されるコンテンツのトップ20にランクインしている。
専門家によると、ベトナム語の違法視聴サービスが乱立されているが、それらのオンライン・サイトにはセキュリティ上の問題がある。
北部ヴィンフック省のキエンさんは普段からサッカーの試合を違法サイトを通して視聴しており、今回のワールドカップも同様の方法で視聴している。
違法サイトを見つけることは容易であり、有料視聴のようにサインインを要求されることもなく簡単に視聴することができるという。
サッカーの違法視聴が可能なサイトには『xoilac』『socolive』『vebo』などがあり、これらのサイト運営者は海外のソースからコンテンツを盗み、サイトロゴとサッカー賭博の広告画像を挿入する。
国家サイバーセキュリティセンターの専門家であるゴー・ミン・ヒエウ氏によると、こうしたサイトはSEO対策によってトラフィックを集め、賭博や詐欺に関する広告宣伝、悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせることを目的としている。
広告が密集して配置されていることが多く、視聴中にもポップアップ・フレームが表示され、視聴を続けるためにクリックしなければならない様にユーザーを誘導する。
ベトナムでは映画ストリーミングサイトといった海賊版コンテンツの視聴サイトが繰り返しブロックされているが、ブロックされるのはドメイン名だけであるため、新しいドメイン名を取得した同じサイトが直ぐに復活する。
2022年第3四半期に情報通信部は、賭博広告コンテンツを提供する一連のサイトのブロックを行ったが、ドメイン名の数文字を変更した新しいサイトが直ぐに再稼働した。
中にはブロッキングを回避するためにアプリをリリースしている運営者もいる。
また、『xoilac』はかつて「wolcup20」というサッカー視聴サイトを宣伝していたが、実はマルウェアの拡散を目的としていたことが明らかになっている。
情報セキュリティ問題だけでなく、違法サイトはファンが国際大会を観戦する機会にも直接影響を与える。
ベトナムで多くの主要トーナメント放送権を購入する代理店である『FPT Play』によると、コンテンツを違法に放送するウェブサイトが大きな損失をもたらしている。
ベトナム国内で違法サイトが蔓延れば、同社が著作権保護義務違反の罪にも問われることになり、パートナーとの交渉が困難になって行くことを意味する。
そういった最悪の事態に陥れば、優良な視聴者が直接的に影響を受け、映画やスポーツイベントの合法的で良質な放送を見る機会を失うことにつながる。
同社は海賊版ウェブサイトやアプリケーションのブロックにかかる時間を短縮するために、ネットワーク事業者と連携する計画や海賊版サイトに広告掲載を行う事業者に制裁を科すことを呼び掛けている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。