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ベトナムの変なテト像、今年も議論を巻き起こす
<写真:Saostar>
ベトナムではテト(旧正月)を祝うために各都市や地方で巨大なネコの像が建てられているが、いくつかは見るに耐えないほど醜い出来栄えであり、地元の目障りな存在になっているという。
オンライン上でいくつかの醜いネコの像に「ネズミ猫」「惨めな猫」「パニック猫」「恐怖猫」といったあだ名が付けられ、誹謗中傷の的になっている。
ベトナムではテトになる度にどこかしらで悲惨なデザインのマスコットが展示され、景観を台無しにすることがあるという。
近年で最も話題になっていたのは、2017年にハイフォン市で展示された菊の花で作成した龍の像で、公開後にはネットで拡散され、ほぼ全てのネットユーザーが「滑稽、龍には見えない」という意見で一致した。
その後、あるアーティストが像をデフォルメして「ピカロン」というキャラクターを作成し、ピカロンはメッセージングアプリ「Zalo」で最もダウンロードされているステッカーのひとつになるほど人気を博している。
ピカロンの名称は「ピカチュウ」とベトナム語で龍を意味する「ロン」を合わせたものである。
しかし、こうして功績を残した例は稀であり、長年にわたって多くのテト像が新年を祝う美しい芸術作品ではなく、人々から嘲笑されるだけのものになっている。
歴代のテトの像に付けられたあだ名は「不機嫌な虎の家族」「呆れた水牛」「栄養失調のネズミ」といったものがある。
今年はタインホア省クオンスアン郡に建てられたネコの像がソーシャルネットワーク上で多くの議論を巻き起こしており、「ネズミにしか見えない」「焼豚みたいな見た目」「キツネだと思う」「変」といったコメントが寄せられている。
同郡の文化・情報局の代表者は「ネコなのか違うのか、公式な評価はない。悪気もない。合理的なコメントをすることは非常に困難である」といった内容の説明を取材に対して応えている。
あるネットユーザーは「こうしたデザインがちょっとした楽しみをもたらすことは認める。しかし、無頓着で恣意的な創作を受け入れてはいけない。習慣となってしまえば、どの公共スペースも美観を損うことになる」と指摘する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。