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世界的な需要減の影響、ベトナム産ナマズと米の輸出が急減
<写真:VnExpress>
世界的な需要の縮小により、1月にベトナムの米輸出は前年同月比17.4%減の2億300万ドル(約265億9584万円)となり、水産物輸出は31%減の6億ドル(約786億840万円)未満となった。
ナマズの一種であるパンガシウスはベトナムの主力輸出物であったが、1月には輸出が50%減少した。2022年最終四半期の輸出高は前年同期比12%減の4億7500万ドル(約622億3165万円)であった。
農業農村開発省によると、多くの国で米の在庫が高止まりしており、ベトナム産の米輸出は数量ベースでは前年同月比20.9%減の40万トンとなっている。
アメリカ農務省の報告書では、2023年の世界米貿易は4%減の5440万トンとなり、2019年以来の減少になると予想されているが、タイ米の競争力が為替の影響で低下していることもあり、ベトナム産の米輸出は3月末までに回復する可能性が高い。
また、ベトナム水産物輸出生産者協会(VASEP)のデータによると、パンガシウスの輸出も米国と中国による大量発注の可能性が残されており、水産物輸出産業の最高の見通しとなる可能性がある。
2022年には中国と米国がベトナム産パンガシウス輸出のそれぞれ30%と23%を占めていたが、専門家は2023年に両国へのパンガシウス輸出が大幅に増加することを予測している。
HSBCアジア太平洋の共同CEOであるDavid Liao氏によると、先月初旬の中国再開は消費者の信頼を回復させ、東アジア経済と東南アジアの間の貿易を促進するという。また、ベトナム製品の中国輸出を促進することも予想されている。
中国は2022年にパンガシウスの輸入に7億1200万ドル(約932億8197万円)を費やし、ベトナムの総水産物輸出高の40%を占めていた。
VASEPのアナリストによると、中国人は中国産ティラピアよりベトナム産パンガシウスを好む傾向がある。
また、米国市場では白身魚の供給が少なく、需要が高いため、パンガシウスの輸入が増加する可能性が非常に高く、米国市場の専門家やトレーダーは、パンガシウスの需要が今年後半に急増すると予測している。
SSI証券も同様に2023年下半期に水産物輸出が増加すると予測しており、ベトナムの水産物在庫は第3四半期までに100%稼働の状態に戻り、新たな輸出注文が増加するという。
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