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EV新興企業ビンファスト、アメリカで人員削減へ
<写真:VnExpress>
ベトナムの新興EV(電気自動車)メーカーであるビンファストは6日、米国向け電気自動車「FV8」の出荷停滞や、米証券当局に申請中のナスダック市場での新規株式公開(IPO)に向けた審査に備え、米国での従業員削減を発表した。
ビングループ子会社である同社は米国での事業拡大により、イーロン・マスクのテスラをはじめとする既存の自動車メーカーと競合することを期待している。
ビンファストの広報担当者がロイターに送付した回答書によると、主にセールスや顧客支援、配送などの仕事に従事する北米事業の従業員が人員削減の対象であり、ベトナムの工場や技術部門では大半が対象外となる。
現時点では米国での削減規模は明らかにされていない。
地元メディアによると、6日にビングループのファム・ニャット・ブオン会長はビンファストの経営陣に対し、ベトナム本社で最大30%の従業員を削減するためのリスト作成を指示したという。
しかし、ビンファストは定期的な査定によって要求を満たさない従業員の解雇を実施するが、あくまでも解雇であって後任の補充を行うとしている。
ビンファストはハイフォン市の工場で製造した「VF8」999台を2022年中に顧客へ引き渡すため、昨年11月に米国に向けて輸出した。しかし、先週になって引き渡し時期を2月後半へ延期することを発表した。
延期の理由は米国に輸入する際の製品安全検査でバッテリーとソフトウェアに問題が見つかったことであり、現在はソフトウェアの更新作業が行われているという。
ビンファストは欧米EV市場での成長に向けて人員を増強しており、米国では旧来型ディーラー(販売店)とは異なる事業モデルで販売拡大を進めるため、約150人の従業員がセールス、顧客支援、配送などの仕事に従事している。
同社はノースカロライナ州に40億ドル(約5245億2200万円)の車両組立工場建設と2024年の生産開始を予定していたが、当局による投資承認手続きを待っている段階であり、予定が後ろにずれ込む可能性がある。
ビンファストは12月、事業拡大の資金を調達するため、ティッカーシンボル「VFS」でナスダックに上場する新規株式公開(IPO)を申請したことを発表した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。