ベトナムの養豚業者、2022年第4四半期は赤字で苦戦

2023年02月10日(金)15時54分 公開
ベトナムの養豚業者、2022年第4四半期は赤字で苦戦

<写真:VnExpress>

 

飼料価格高騰や支出引き締めによる消費者需要の低下を受け、ベトナムの主要な養豚業者は2022年第4四半期に損失を計上している。

 

ベトナムの畜産大手Dabaco Vietnamの損失額は790億ドン(約4億3763万円)となり、5年ぶりの赤字となった。

 

BaF Vietnamは一部の資産売却によって約70億ドン(約3877万円)の利益を計上したが、支出が収入を60億ドン(約3323万円)上回っている。

 

Masan MeatLifeは第4四半期に1700億ドン(約9億4195万円)の損失を計上し、通年の損失は2300億ドン(約12億7440万円)となった。

 

同社の赤字は2016年に財務数値を発表し始めて以来初のものであり、2021年末以降に動物用飼料の生産を中止し、食肉のみに注力したことも赤字の要因となっているという。

 

Hoang Anh Gia Laiは第4四半期の豚肉販売で1100億ドン(6億980万円)の利益を記録したが、第3四半期からは36%減少している。

 

Hoa Phatグループの農業・畜産業は第4四半期に340億ドン(約1億8839万円)以上の損失を計上し、赤字となった。

 

同グループによると、通年では農業・畜産業の利益が220億ドン(約1億2178万円)であったが、2016年以来最低の数値であったという。

 

BaF Vietnamは豚の病気や供給の途絶、投入コストの上昇が同社の収益にマイナスの影響を与えたとしており、Dabaco Vietnamは消費者需要の低下も損失の一因となったとしている。

 

12月の豚肉価格は供給が需要を上回ったため、10月から15~20%下落し、1kg当たり5万ドン(約277円)となった。

 

2022年の豚供給量は前年から11%増加している。

 

証券会社VNDirectのアナリストによると、需要の回復と投入コストの世界的な安定により、豚肉価格は5%上昇するという。

 

SSI Researchは、中国再開の需要後押しによって豚肉価格が20%上昇し、1kg当たり6万ドン(約332円)になると予想する。

 

しかし、ドル高やアフリカ豚熱が豚肉生産における潜在的なリスクとして残っている。

 

 

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